E6系投入で「こまち」の名前も変わる?
JR東日本は、秋田新幹線にE6系を23編成(161両)投入することを明らかにしました。2013年春からの運転を予定しています。約600億円かけ、2014年春までに23編成を製造し、E3系と置き換えていきます。現在走行試験を行っている量産先行車1編成も、走行試験を終え次第、営業運転を行います。
このE6系は、東京-盛岡間でE5系と併結して、宇都宮-盛岡間で時速320キロを出すことができます(2013年度末までは時速300キロ)。ここで大きなニュースが飛び込んできました。E6系で運転されるのは、「こまち」とは別の名前が付けられる可能性があるのです。東北新幹線でも速達列車には「はやて」の名前がつけられていましたが、E5系の投入に伴い、時速300キロ運転するものについては「はやぶさ」の名前が付けられています(E5系で運転されるものでも、時速275キロにとどまるものは「はやて」など従来通りの名前となっています)。東京-盛岡間では「はやぶさ」用速達料金が定められています。東京-盛岡間で500円の追加です。E6系もE5系と併結して時速320キロ運転をする以上、速達料金を設定するために、時速275キロ運転の列車と違う名前が必要になるのでしょう。ただ、新名称の話は流動的であり、「こまち」をE6系車両(時速320キロ運転をするもの)にスライドしE3系で運転されるもの(E6系で運転されるものの、最高速度が時速275キロのものを含む)には別の名前を付ける案、E3系、E6系ともに同じ「こまち」を使う案もあります。
また、埼京線や横浜線で使われている205系は、E233系に置き換えられます。埼京線には31編成(310両)を2013年度から、横浜線には28編成(224両)を2014年度から投入します。いずれも2015年6月までに全車両を置き換えます。E233系は横幅が広いため、定員が1割ほど増え、混雑の緩和に貢献します。省エネも行われ、従来より消費電力を約3割減らせます。
(追記1)
JR東日本つながりで書きますが、2013年度の開業を目指していた東北縦貫線について、開業を2014年度に延期することにしました。東日本大震災の影響等により工事計画を一部変更したためです。
(追記2)
2013年6月30日から、埼京線にE233系を順次投入します。2013年度中にすべて置き換えます。
(追記3)
2014年2月16日から、横浜線にE233系を順次投入します。2014年8月までにすべて置き換えます。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2012/20120404.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2012/20120407.pdf、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/life/news/120410/trd12041020150020-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/life/news/120410/trd12041021520022-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/region/news/131223/kng13122322100004-n1.htm、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/news/info/article/136959.html)
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