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北海道新幹線新青森-新函館間、建設費約19%増加

 2015年度に開業する予定の北海道新幹線新青森-新函館間。この区間の建設費は4670億円とされていました。しかし、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が明らかにしたところによれば、建設費が約19%、878億円増加して、5548億円になる見通しになったということです。

 増額となった878億円の内訳は、材料費の物価上昇分が321億円、青函トンネルの改修で280億円、雪害対策187億円、東日本大震災を踏まえた脱線対策が47億円などです。未着工区間の建設費が上がるのと同じ理屈です。ただし、青函トンネルについては建設方法の見直しやトンネル改修方法の変更などでコストを縮減したため、実質的な青函トンネル改修費の増加額は186億円です。

 整備新幹線は国が建設費の2/3を負担し、残りを地元自治体(県)が負担します。つまり、地元の負担は293億円、内訳は青森県が136億円、北海道が157億円となります。これに関して、これから新幹線が来る北海道(新幹線推進室)は(できるだけ小さくなればいいものの)負担の増加はやむを得ないとしています。問題なのは、青森県のほう。何とかして理由をつけて地元の負担を減らそうとしていますから。北海道新幹線が開通すると、新青森を通過する新幹線が出るという話もあります(ただ、JR東日本の富田新社長がその話を否定しています。そこは上越とは異なるところです)。それも影響しているのかもしれません。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/politics/update/0417/TKY201204170430.html、e-HAKODATEホームページ http://www.ehako.com/news/news2011a/4397_index_msg.shtml、47news http://www.47news.jp/localnews/aomori/2012/04/jr_176.html)

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