新東名、不正走行続出
4月14日に開通した新東名高速道路。途中のサービスエリア、パーキングエリアも魅力的ですし、早く通ってみたいのは人情です。
新東名と東名は連絡道路で結ばれています。これを利用して、不正走行が続出しているのです。行きは新東名、帰りは東名というようにして走り、出発地に近いインターチェンジで降りて最短経路の料金を支払うという手口です。いわゆる「キセル」です。「2ちゃんねる」などではそのような不正走行自慢がたくさん載っています。長崎から高速道路を乗り継いで新東名に行き、そのまま折り返して2000キロ以上を約36時間かけて走り、250円しかかからなかったという事例も報告されています。正規料金なら4万円以上かかるケースです。
高速道路網の発達により、2通り以上の経路があるケースもあります(もちろん、同じ場所を2回以上通ってはいけません)。その場合、実際に通った経路が最短経路の2倍以下までは最短経路の料金を払えばよいですが、2倍を超えたら実際に走行した距離に応じた料金の支払いが必要になります。料金所では最短経路の料金を自動的に算出するので、係員に申告しないといけません。不正走行をしたことが判明した場合は、3倍の料金が請求されます。先ほどの長崎からのケースでは12万円以上にもなります。本格的に不正を根絶するには、昔豊橋にあったバリア(通行券検札所)みたいなものを復活させる必要があります。かなり大掛かりで、設置費用・維持経費もかかりますので、今のところはありません(高速道路を通る車両がすべてETC対応ならば、かなり簡易なもので対応できます)。しかし、どういうものかはわかりませんが、すでにNEXCO中日本では、料金所以外でも不正走行を探知できるような仕組みを持っています。
最短経路の2倍までは最短経路分の料金を払えばいいですし、新東名には期間限定ながら周遊券もあります。ルールを守って、新東名のドライブを楽しみたいところです。
(参考:朝日新聞5月17日朝刊 中部14版、NEXCO中日本ホームページ http://www.c-nexco.co.jp/drive/kikaku/shizuoka1201.html)
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Comments
そういうルートを作ったと言う事はこういう事は想定内のことでしょう。御殿場では新から旧へは戻れません。
外へ出ず走ればSAやPAで必ずお金を使います。
GASも高速内で給油しなければならないでしょう。
殆ど通行料金に当たるお金を高速道路内で使うことになりそれなりに元は取っているのではないのでしょうか。
楽しんでやっている限りは許してやりましょう。
Posted by: granpa | 2012.06.04 09:38 PM
granpaさん、おはようございます。
* 楽しんでやっている限りは許してやりましょう。
東京に近いところや新東名あたりではサービスエリアが一種の観光スポットになっています。
それなりにお金は落とすとは思いますが、高速料金は距離に応じて支払うのが原則なので、それに則っていない限りは不正となるでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2012.06.05 05:18 AM