横浜市営地下鉄ブルーライン、急行運転開始か?
横浜市交通局ブルーラインは横浜の郊外から中心部を通りぬけ、また郊外に行きます。湘南台-あざみ野間(40.4キロ)の全線では、67分かかります。
そこで、利用者からの要望が多かったこともあり、横浜市交通局はブルーラインに急行や快速を導入することを本格的に検討します。検討は2012、2013年度中に行い、2014年度の運行開始を目指しています。急行や快速の導入で12分ほどの短縮を目指しています。急行や快速の運転により、利便性を向上させ、利用客の増加につなげたいと考えているようです。横浜市は人口は多いものの、巨大な衛星都市なので、横浜の中心部に行くよりも東京に行くほうがはるかに便利なところが存在します。そういうところでも横浜の中心部に行きやすくするように、急行や快速を運転するのでしょう。
急行や快速の運転でネックになるのは、各駅停車を追い越すことができる待避駅の少なさ。地下鉄は基本的には各駅停車しかなく、急行等の運転は想定されていないことが多いので、どこも待避駅は少ないです。ブルーラインの場合は上永谷と新羽しかありません。設備投資して待避駅を増やせばよいですが、横浜市交通局の財政事情が厳しいことから、ダイヤの工夫などで1時間に2本ぐらいの運行になるようです。
(追記)
2014年3月6日の横浜市議会特別委員会で、横浜市交通局は、2015年7月からブルーラインに急行を運転する方針であることを明らかにしました。
急行は平日、休日ともに10~16時の間、毎時2本運転します(現在1時間8本運転している列車のうち2本を急行に振り替えます)。全線で10分ほど所要時間を短縮するようです。停車駅については、他の鉄道会社との乗り換えなどを踏まえて検討するようなので、戸塚、上大岡、新横浜などの乗換駅には停まると考えられます。待避線のある上永谷と新羽には停車します。2014年度には安全性の検証を行い、当初予算案には設備改良費として約1.46億円を計上します。
(参考:カナロコ http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1206040021/、http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1403060039/、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG3S5DVMG3SULOB014.html)
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Comments
神戸市交通局でも、一時、快速が毎時2本、平日の日中と休日に運転されていたことがありますが、阪神大震災後、廃止になっています。
毎時2本程度の運転では中途半端、待避駅も限られ余りスピードアップにならない、ラッシュ時間は運転されないなど、不評だったため中止された。
横浜市でも、昼間毎時2本、ラッシュ時は運転しないといったことなら、いずれ廃止になりそうな気がする。
Posted by: かにうさぎ | 2012.06.16 08:58 PM
かにうさぎ さん、おはようございます。
* 毎時2本程度の運転では中途半端、待避駅も限られ
地下鉄は通過運転を前提としていないのが大半のため(待避駅の少なさ、風圧の問題)、どうしても本格的な運転は難しいですね。
Posted by: たべちゃん | 2012.06.17 07:11 AM