京阪旧3000系(8000系30番台)、2013年春引退
京阪旧3000系(8000系30番台)は、かつての京阪の看板車両。阪急(当時のライバルは6300系)や国鉄(当時のライバルは153系や117系)と京阪間の輸送で激しい争いをしてきました。旧3000系は1971年から1973年に製造されましたが、当初から冷房やカラーテレビ、世界初の一斉自動転換式クロスシートなどを備えていました。1989年に後継車両の8000系が登場してからも1編成だけが残り、8000系同様ダブルデッカー(2階建て車両)を連結し、現役の特急車両として活躍を続けてきました。2008年の中之島線開業時に快速急行用車両として3扉転換クロスシートの3000系がデビューしたとき、旧3000系は車両番号を8000系30番台に変更しています。
しかし、この旧3000系、2013年3月に引退してしまいます。京阪は引退までの9か月ほどの間、様々なイベントを企画しています。早速特別サイト(「旧3000系特急車 ~ラストランに向かって~」)を立ち上げ、旧3000系の運転予定列車を検索することができます。
なお、引退しても旧3000系が走っている姿を見ることができます。富山地方鉄道と大井川鐵道です。富山地方鉄道には1990年から1993年にかけて16両譲渡されました。今年4月には1編成が京阪時代の塗装に塗られ、「鳩マーク」も復活しました。夏には車内にテレビがつけられる予定です。大井川鐵道には1995年に2両が譲渡されました。SLが目立つ大井川鐵道ですが、近鉄や南海で走っていた車両と一緒に走っています。ただし、7月5日現在、大井川鐵道にある旧3000系は車両点検中のため乗ることができません。
(追記)
11月25日、旧3000系に乗ってきました。淀屋橋9:10発の特急です(枚方市まで乗車)。
まだ引退まで間があるためか、旧3000系だからと言って混むことはなく、始発駅で1本前の特急が出る前に並べば座ることができる。旧3000系の特徴はテレビがあること。8000系はリニューアルがなされてテレビが消えたが、旧3000系はリニューアルの対象外のため、テレビは残っている。
そのテレビを見ようと、テレビのある車両に座ったが、地上に出てもテレビは映らなかった。混雑していたので見えにくいのは確かだが、残念である。
(参考:京阪ホームページ http://www.keihan.co.jp/info/upload/2012-07-05_ex-3000_event_goods.pdf、http://www.keihan.co.jp/traffic/railfan/3000/)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 迂回運転で遅れたらポイント(2025.02.05)
「東海・北陸私鉄」カテゴリの記事
- JR東海交通事業もパターンダイヤ(2025.02.02)
- 大井川鐵道の元南海6000系、12月30日から運行開始(2024.12.26)
- 高山線も経営移管か?(2025.01.02)
「京阪」カテゴリの記事
- 京阪、日中は12分間隔、普通は原則4両に(2025.01.11)
- 京阪、大津線の正月用フリー切符、早目に買えば得だった(2024.12.31)
- 京阪、2025年秋に値上げへ(2024.12.08)
- 京阪、2024年度中にQRコードの乗車券発売へ(2024.07.23)
- 京阪も2029年度までに磁気乗車券廃止(2024.07.06)
Comments