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広島-松江、出雲間高速バス、松江自動車道が開通すると国道54号経由せず

 広島から出雲地方に公共交通機関で行くには、鉄道はあまりにも不便なので、高速バスが使われます。広島電鉄と一畑バスが共同で広島-松江間に「グランドアロー」を、中国ジェイアールバスと一畑バスが共同で広島-出雲間に「みこと」を走らせています。歴史的に伝統のあるバスのため、広島市内のごく一部の区間を除いて自由に乗降することができ、高速バスとは言いながら路線バス並みの短距離での乗車もできます。

 「グランドアロー」も「みこと」も、三次以北は高速道路が未整備のため、一般道(国道54号)を通ります(「グランドアロー」は松江付近では再び高速道路を通行します)。しかし、2012年度に松江自動車道が全通し、三次から松江・出雲まで高速道路を通行することができます。それに合わせて、広島電鉄など3社は2013年4月にルートを国道54号経由から松江道経由に変更する予定です(ルート変更は年内に中国運輸局に申請する予定です)。

 「グランドアロー」と「みこと」は合わせて1日22往復。このうち、「グランドアロー」の特急便を除いた14往復が国道54号沿線でのローカル利用ができます。しかし、高速道路に全面移行すると、三次市、雲南市、飯南町にある22か所の停留所に停まらなくなります。島根県が2011年9月に行った調査では、約13%の人がこれらの停留所を利用しているようです。松江道が市内を走る三次市、雲南市は高速道路内に停留所を誘致するようですが、高速道路が通らない飯南町はそれもできません。

 実は落とし所がありました。三次市、雲南市、飯南町は今年2月、現行ルートを存続するように広島電鉄など3社に要望しました。それを受けて、中国ジェイアールバスは国道54号経由で三次市と松江、出雲市とを結ぶ路線を設けて1日3~5往復する案を3市町に示しました。ところが、これには赤字を3市町が補填することが条件だったため、3市町はそれを受け入れず、5月中旬に白紙に戻ったのです。

 高速道路が開通すると、高速バスが高速道経由になるのはある意味当然の話です。バス会社の行動を非難することはできません。今までは路線バス替わりにもなる高速バスが通っていたので、苦労せずに公共交通網を手に入れることができました。しかし、高速道路ができるのは不可避なことです。地元市町が妥協案を受け入れるなどの対応を取らない限り、どうにもならないでしょう。

(追記)
 松江自動車道が開通すると高速バスが通らなくなる飯南町は、既存の路線バスの延長と新たな町営バスの導入を軸とした代替案をまとめました。

 広島、三次方面には三次市立三次中央病院-赤名間の路線バス(1日4往復、日祝運休)を飯南町北部の花栗まで延長することを運行会社の備北交通に提案しました。運行経費の補助額やダイヤについては備北交通や三次市と調整します。

 松江、出雲方面は町営バスを導入します。29人乗りのバスを約850万円で購入し、赤名から雲南吉田インターチェンジ(仮称)近くに2013年春開業する道の駅まで、バスを走らせます。この道の駅に広島と松江・出雲とを結ぶ高速バスが停まるようです。
(参考:中国新聞ホームページ http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201205240023.html、http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201209060007.html)

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