計画停電をしても東海道新幹線は運休せず、新快速は一部運休
今年の夏、一番電力事情が厳しいのは、原子力発電に頼る割合が高かった関西。1日、強い反対を押し切って大飯原発3号機を再起動しましたが、まだまだ厳しいのが現状です。
鉄道会社もその影響を受けます。すでに阪急や阪神は節電のための間引きを検討していますし、南海は一部の「サザン」の運転を取りやめる(ロングシートの「自由席特急」となります)などの対応を取っています。
JRはどうでしょうか? JR東海は計画停電が実施されても、新幹線は通常通り運行します。在来線も紀勢線熊野市-新宮間を除いては通常通り運行します。関電エリアの紀勢線熊野市-新宮間は、電力需給ひっ迫警報(警報は、電力の供給余力が3%を下回ると予想される場合に、前日の18時をめどに政府が発令するものです)発令時点では通常通り運行します。計画停電が実施された場合もできるだけ運行を確保しますが、踏切などの設備が停電の影響を受ける場合があり、そうなった場合は運行できなくなる可能性もあります。
JR西日本は電力需給ひっ迫警報が発令された場合、翌日の12~15時の間を中心に、琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線を走る新快速(米原-姫路間?)を1時間に4本から2本に減らします(計画停電が実施された場合も同様)。また、JR西日本の駅の中には、一般家庭と同じ配電網から駅舎で使う電力の供給を受けているところがあり、そういうところは停電となります(鉄道の運行や関西の大手私鉄の駅舎で使う電力は、専用の変電所を使って供給されるので、計画停電の影響は受けません)。ローカル線を中心に170駅あるようです。停電となった駅については、エスカレーターやエレベーターを停止し、自動改札機や自動券売機が使えなくなるために係員が対応します。ほかに一般家庭と同じ配電網から電力を受けるのは、踏切546か所と信号機43駅がありますが、こちらは併設されている非常用のバッテリーが3時間以上分あるため、運行に大きな支障はないようです。
(参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/nws001024.html、JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/06/page_2098.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/business/update/0628/OSK201206280124.html、YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120629-OYO1T00258.htm)
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