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JR西日本、山間部ローカル線はバス代替? 九州新幹線直通2013年度以降増発へ

 JR西日本の真鍋社長は、(具体的な路線名は挙げていませんが)需要が大幅に減少している路線について、地元の意向を踏まえたうえで、山間部などでバスによる代替運行をすることも考えていることを明らかにしました。

 このような話は以前にもありましたが、確かに中国地方のローカル線あたりは鉄道では難しい路線がゴロゴロしています。しかも、JR西日本は株式を上場している株式会社です。第三セクターのように地元が赤字経営の責任を取ることのできる組織ではありません。「山陽新幹線やアーバンネットワークの利益をつぎ込めばよい」という論理は通用しません。利益が出たら、そのような主要路線に投資するか、株主に配当したほうが活きたお金の使いかたになります。「バスでも運行してくれるのはありがたい」と考えたほうがよいでしょう。鉄道がどうしても欲しいのなら、JRから分離して、第三セクター化すればよいのです。

 鉄道を持っていれば、設備の維持管理にコストがかかります。バスなら、道路は国や県などが維持してくれます。維持コストが下がり、それで若干の増発でもしてもらったほうが使いやすい交通機関になるでしょう。あとは地元がどれだけ使うかです。地元がたくさん利用してくれれば、バス代替の話しすら出なかったですから。

 話は変わりますが、同じく真鍋社長は山陽・九州新幹線直通列車の増発を検討する考えも示しています。そのときには、停車駅の変更もあり得るようです。今年度後半にかけての利用状況などを基に変更するので、増発の時期は、2013年度以降になるようです。山陽・九州新幹線直通列車は今年3月のダイヤ改正で増発されたのですが、まだまだ好調なのでしょう。
(参考:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012072600560、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO44149450V20C12A7LC0000/)

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Comments

>このような話は以前にもありましたが、確かに中国地方のローカル線あたりは鉄道では難しい路線がゴロゴロしています。

その反面、智頭急行や北近畿タンゴ鉄道のように、特急の走る線区が3セクになっているのは、利用者には不便です。
ローカル列車しか走っていない路線は分離する代わりに、この2社はJRに統合して欲しいです。

>同じく真鍋社長は山陽・九州新幹線直通列車の増発を検討する考えも示しています。

車両の短い「みずほ」「さくら」の利用率は好調とはいえ、16両編成の「のぞみ」は、山陽区間では利用率が低いのが問題です。
九州直通列車を増発すれば、全体ではますます輸送力過剰になってしまう。
「みずほ」を増発する代わりに、「のぞみ」は削減or運転区間短縮などの措置を検討すべきでしょう。

Posted by: かにうさぎ | 2012.07.27 10:27 PM

 かにうさぎさん、おはようございます。

* その反面、智頭急行や北近畿タンゴ鉄道のように、

 通過経路に当たる智頭急行あたりは、JR路線網の一部分をなすものであり、JRに組み込むほうが望ましいです。実際にそれができるかはともかくとして。

* 16両編成の「のぞみ」は、山陽区間では

 東京-広島間、名古屋-博多間の需要もありますから、単純に削減するわけにはいかないでしょう。山陽新幹線内の客を「のぞみ」に誘導するように、割引切符の設定を行うしか方策はなさそうです。

Posted by: たべちゃん | 2012.07.28 06:15 AM

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