神戸電鉄粟生線、沿線住民が高齢者優遇措置を求める
大都市近郊の鉄道であるにもかかわらず、廃止の話もあった神戸電鉄粟生線。当面は県などが無利子融資をすることで存続することになりました。しかし、利用者の少ない時間帯のコスト削減が求められ、5月のダイヤ改正で昼間時間帯の志染以遠を1時間に1本に削減しています。
そんな中、神戸市西区の沿線住民たちが(このあたりは大幅減便の対象区間ではありません)、「公共交通・神鉄粟生線/沿線住民の足を守る会」を結成し、4月21日に結成総会が行われました。約50人が参加したこの総会では、神戸市の高齢者向け運賃優遇制度を神戸電鉄にも適用するように神戸市側に求める方針を決定しました。神戸市には現在、70歳以上の高齢者を対象に、市営地下鉄やバスの運賃が軽減される、「敬老優待乗車制度」がありますが、神戸電鉄は対象外なのです。
高齢者にとっては格安の運賃で電車やバスに乗ることができる「敬老優待乗車制度」の拡充はありがたい話ですが、それに必要なお金はどこから出るのでしょうか? 鉄道会社が負担するか税金で賄うしかありません。高齢者が貧しいのならともかく、彼らは少ない負担で多くの福祉を得ることのできる恵まれた世代であるのが現実です。恵まれている高齢者世代こそ、子育て世代のために相応の負担をしないといけません。
厳しい財政を改善するには、世代的に公平な消費税を増やすとともに、恵まれている高齢者福祉にメスを入れないといけません。しかし、高齢者は圧倒的に多いので、その既得権益の削減には強く反対します。あの大阪市の橋下市長でさえ、「敬老パス」の負担削減にはかなり苦労しました。本当なら高齢者福祉を持続程度な程度に削減し、その一部を子育て世代に振り分けることが必要なのですが。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120422/wlf12042210370003-n1.htm)
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