常磐道は2014年度に全線開通予定
東京電力福島第一原発の事故の影響で、常磐道も一部区間(広野-常磐富岡間約17キロ)で不通となっています。また、工事中であった区間も工事ができなくなってしまっています。事故前の計画では、2011年度中に常磐富岡-相馬間約46キロが開通する予定でした(その後、2012年4月に南相馬-相馬間約14キロが開通)。
しかし、舗装路の高圧洗浄や除草などの除染作業を行った結果(実施区間は広野-南相馬間のうち21キロ)、帰還困難区域の対象外となる年間換算50ミリシーベルト以下に抑えるめどがついたのです。この除染作業は2013年6月までに終わる見通しです。
今後の復旧、開通予定は次の通りです。2013年度内に広野-常磐富岡間が復旧します。浪江-南相馬間は2014年度内に開通します。常磐富岡-浪江間は「平成26年度内を目指す他の供用区間から大きく遅れない時期」(NEXCO東日本ホームページからの引用)という微妙な表現ながら、2014年度に開通する予定です。この2014年度には、残る建設中区間である相馬-山元間も開通する予定ですので、常磐道が東京から仙台まで全線開通することになります。福島第一原発から6キロしか離れていないところもあり、常磐道の全線開通は考えられないと思っていただけに、意外な話です。今は分断されているいわき市と南相馬市・相馬市が行き来しやすくなるとともに、広域的にも常磐道は東北道を補完するルートになる重要な道路です。鉄道の早期完全復旧が期待できないので(常磐線の動きについては近日中に別記事で書く予定です)、相馬から東京方面へ行くのにも非常に便利になります。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY201208310237.html、NEXCO東日本ホームページ http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h24/0831/pdfs/01.pdf)
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