新型観光特急「しまかぜ」、2013年3月21日運行開始!
当blogでも何回か取り上げた近鉄の新型観光特急。近鉄から、名称や運行開始日などが発表されました。
名称は「しまかぜ」、志摩に吹く風のさわやかさをイメージしたものです。伊勢志摩地域へと新たな風を呼び込みたい、との思いがあるようです。
運行開始日は2013年3月21日。大阪難波・近鉄名古屋-賢島間を1日1往復ずつします。大阪発着、名古屋発着ともに、水曜日を除く毎日運行します(春休み、夏休み、ゴールデンウィーク、年末年始などは、水曜日に運行することもあります)。
停車駅は大阪発着が大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方。名古屋発着が近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方。甲特急と微妙に違います。おおまかなダイヤも決まっています。大阪難波10:40ごろ発(休日は10:20ごろ発)、賢島13:10ごろ着(休日は12:50ごろ着)。賢島16:00ごろ発、大阪難波18:30ごろ着。近鉄名古屋10:20ごろ発、賢島12:30ごろ着。賢島15:40ごろ発、近鉄名古屋17:50ごろ着となっています。
「しまかぜ」に乗るには通常の特急料金のほかに、特別車両料金がかかります。距離によって変わり、700円(80キロまで)~1100円(181キロ以上)です。例えば、大阪難波-賢島間の場合、運賃のほかに特急料金1560円と特別車両料金1000円がかかり、合計4810円となります。個室を利用する場合は、別途個室料金(1室1000円)が必要です。個室(定員4人)は大和八木・近鉄四日市-伊勢市間を利用する場合に利用でき(つまり、短距離での利用はできません)、3人以上の利用が必要です。サロン席(定員6人)は、4人以上の利用が必要です。サロン席は個室のような別途料金は要りません。
「しまかぜ」は専用の6両編成の車両を使います。2編成製造されます。3号車(名古屋発着は4号車)がカフェ車両(平屋部分に販売カウンター、カフェ席は1階、2階ともにあります)、4号車(名古屋発着は3号車)が和洋個室とサロン室からなるグループ席車両です。残りの4両の座席車も3列シートのため、定員はたったの138人です。それに対して、乗客の出迎え、見送り、軽食などの販売、おしぼりや記念乗車証の配布などを行う専属アテンダント(接客係)は4人います。
座席車のシートピッチはなんと125センチ、本革を使用し、ふくらはぎを支える電動レッグレストを装備しています。鉄道車両としては初めて、シート背もたれにエアクッションを装備しています。腰部の硬さを調整するランバーサポート機能やリラクゼーション機能を備えています。コンセントもあります。先頭車両は大きなガラスを配した見晴らしの良い展望車両になっています。4号車には掘りごたつ風の部屋で靴を脱いでくつろげる和風個室、リビングのようにゆったりと過ごせる洋風個室(個室はいずれも、寝台車を除いて日本最大の広さです)、グループでの旅行を楽しめる大型テーブルを備えたサロン席があります。3号車にはカフェがあり、沿線の名産品を使用した軽食や弁当など(海の幸ピラフ、松阪牛カレーなど)を楽しむことができます。飲み物やスイーツも地ビールなど沿線のものが楽しめます。また、全車に横揺れ軽減装置を設置し、乗り心地を向上させています。
(参考:近鉄ホームページ http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20120928shimakaze.pdf)
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