常磐線相馬-浜吉田間は2017年春に復旧か?
少し前の記事で予告しました通り、常磐線の動きについて述べます。
JR東日本は、常磐線駒ヶ嶺-浜吉田間(18.2キロ)の復旧工事を2014年春に始めると発表しました。JR東日本は今年4~5月、宮城、福島両県、福島県新地町、宮城県山元町と常磐線復旧に関する覚書を締結していました(福島県のことは記事にしましたが、宮城県も締結していたのです)。今後は移設予定地の地権者(山元町で約300人、新地町で約60人と見込まれています)と用地取得の交渉に入ります。環境影響評価、埋蔵文化財調査、都市計画手続き、現地の測量や設計も行っていきます。
新ルートは以前にも書いたとおり、内陸部に移します。新地駅は300メートル、坂元、山下両駅は1100メートル内陸に移します。駒ヶ嶺-浜吉田間は500メートル長くなりますが、所要時間は震災前と変わらないようです。現ルートは移設後に、地元自治体に売却します。地元自治体は跡地に盛り土を行い、堤防機能を持った道路にする計画を持っています。
駒ヶ嶺-浜吉田間の運転再開の時期は決まっていませんが、以前からの話の通り工事着手から3年程度です。ただ、工事着手の時期が(用地取得が順調に進んだとしても)2014年春なので、運転再開の時期は2017年春になってしまいます。着工の時期が遅くなったので、運転再開も1年ぐらい遅くなっています。原ノ町以北の運休区間のうち、浜吉田-亘理間は8月上旬に復旧工事に着手し、2013年春の運転再開を目指しています。以前にも書いたとおりです。相馬-駒ヶ嶺間の着工時期は未定ですが、運転再開の時期は駒ヶ嶺-浜吉田間と同時期とする方針なので、早ければ2017年春に原ノ町-仙台間が復旧することになります。全線復旧には程遠い状態ですが。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2012/09/20120928t75010.htm)
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