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仙台市営地下鉄、黒川郡への北伸構想

 仙台市の北に位置する黒川郡。その中でも一番南にある富谷町はニュータウンがたくさんできたため、今なお人口が増え続けています。町の人口は5万人近くになり、市制移行を目指しています。そのほかのところでも、鉄道はないものの、東北道が走っているため、トヨタに代表されるように、企業の進出が相次いでいます。

 その黒川郡で、鉄軌道の新設を目指す議員連盟結成の動きがあります。富谷町は20人の議員のちょうど半数が参加した議連が6月下旬にできました。9月上旬にできた大和町は18人の議員全員が参加しました。仙台市営地下鉄南北線泉中央駅から地下鉄をそのまま伸ばすほか、バスの専用道(BRT?)というものも考えられています。

 一応、古いものですが、費用の試算があります。2002年に郡内の町村長と議長で組織する「緑の未来産業都市くろかわ建設推進協議会」で、泉中央-大衡間の鉄軌道構想を掲げました。そのときの試算では建設費に500億円かかるとされています。

 鉄道建設の機運が高まり、実際に建設できたとしても多額の費用と長い年月がかかります。その前にはもっと詳細な計画が必要でしょう。地下鉄を運営する仙台市や宮城県との調整も必要になります。当面は、バスを充実させる方向で進めていくのがいいでしょう。バスの利用が増えれば、鉄道建設に結びつきやすくなります。

(追記)
 2015年2月に行われた富谷町長選で、泉中央から富谷町までを路面電車で結ぶことを公約にした候補が当選しました。もっとも、この話は泉中央のある仙台市側には伝わっていないようです。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2012/10/20121008t13022.htm、http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150227_11049.html、「広報とみや」2012年5月号 http://www.town.tomiya.miyagi.jp/attach/DL/354/attach/DL_361_20120731083410-1.pdf)

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Comments

仙台北部は、泉中央駅周辺が慢性的な渋滞ですし、
地下鉄が、仙台市境ぐらいまで延伸できればいいですね。
富谷町域までの延伸となりますと、
延伸区間は三セクにせざるを得なくなりそうですが…。

Posted by: MAY | 2012.10.24 04:07 PM

 MAYさん、おはようございます。

* 仙台北部は、泉中央駅周辺が

 地下鉄が伸びればそれに越したことはないですが、伸ばすのはかなりの費用がかかります。仙台市内のみの延伸なら仙台市のみで決められますが、仙台市を越えると宮城県との協議が必要になります。運営も第三セクターになりそうです。

Posted by: たべちゃん | 2012.10.25 08:02 AM

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