相鉄・東急直通線、工事施工認可
5日のことですが、相鉄及び東急から申請のあった相鉄・東急直通線の工事施行認可を受けました。相鉄・東急直通線の話は、なにわ筋線のところでも簡単に触れた話ですが、まだ認可を受けていなかったのです。完成予定は2019年3月です。
相鉄・東急直通線は、都市鉄道等利便増進法に基づき2007年4月に国交省より速達性向上の認定を受けたもので(相鉄・JR直通線は2006年11月認定)、羽沢-日吉間約10.0キロの連絡線を整備主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構が整備・保有し、営業主体である相鉄と東急がこれを使用して相互直通運転をします。総事業費は1957億円、国と地方自治体、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が約1/3ずつ負担し、相鉄と東急が年間使用料としてそれぞれ19億円、26億円を支払います。西谷-日吉間で1日27万人の利用者を見込んでいます。
羽沢-日吉間には途中、新横浜、新綱島の2駅をつくります。羽沢は貨物駅の横浜羽沢駅付近、新横浜はJR新横浜駅と連絡、新綱島は東急東横線綱島駅の東数百メートルに建設する予定です。相鉄と東急の境は新横浜になります。西谷-羽沢間と同じく、ほとんどが地下です。
この相鉄・東急直通線が完成すると、海老名・湘南台-西谷-羽沢-日吉-渋谷・目黒方面に直通電車が走ります。東急東横線、東急目黒線の両方に直通するようです。運行本数は朝のラッシュ時が羽沢-新横浜間1時間10本程度、新横浜-日吉間1時間14本程度、その他時間帯が羽沢-新横浜間1時間4本程度、新横浜-日吉間1時間6本程度です。二俣川-目黒間が今より16分短縮した38分、湘南台-新横浜間が今より26分短縮した23分、新横浜-渋谷間が今より11分短縮した30分で結ばれます(朝ラッシュ時のもの)。新横浜に直結することで、相鉄沿線のみならず、東急沿線からでも利便性が向上します。なお、JRや東急への直通が行われると、横浜に行く電車が減りますので、相鉄は横浜-西谷間で折り返し運転を実施する予定です。
なお、西谷と羽沢を結ぶ相鉄・JR直通線(2.7キロ、途中の駅はありません)はすでに着工していて、2015年3月に完成する予定です。羽沢からはJRの貨物線(現在、平日の朝夕に一部の「ホームライナー」が走っています)に乗り入れ、横須賀線経由で新宿方面に向かいます。総事業費は683億円、相鉄が営業主体となり、完成後は海老名・湘南台-西谷-羽沢-新宿方面に朝ラッシュ時は1時間4本程度、その他時間帯は1時間2~3本程度運行します。二俣川-新宿間が今より15分短縮した、44分で結ばれます(朝ラッシュ時のもの)。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO46948080V01C12A0L82000/、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20121006mog00m020003000c.html、相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線ホームページ http://www.chokutsusen.jp/index.html、相模鉄道ホームページ http://www.sotetsu.co.jp/news_release/121005_01.pdf、関東運輸局ホームページ http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/press/date/1210/r1_p121005.pdf)
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