大阪市営地下鉄民営化素案年内提示、「赤バス」2013年3月廃止、その他の赤字バスは廃止1年延期
大阪市の橋下市長は9月11日に行われた市議会本会議で、年内に市営地下鉄民営化に向けた素案を提示する方針であることを明らかにしました。府市統合本部会議では、民営化プランや組織の骨格について2013年3月までに提示することになっていたものです。現在交通局においては、8月1日に設置した民営化推進室で民営化への課題解決に向けた協議を進めています。
「赤バス」は利用者の多い3路線を除いて、残りの26路線を2013年3月に廃止します(9月に廃止届を近畿運輸局に申請しました。残る3路線については、運賃を200円に値上げする予定です)。しかし、当初2013年3月に廃止する予定であった、それ以外の不採算路線41路線(以前の記事と数字が異なるようですが)は、「赤バス」3路線とともに、廃止を1年延期します。「赤バス」などの不採算路線は、公募によって選ばれた区長らが区の特性に応じて、民間事業者による小型バスなどの運行を検討しているようですが、2013年3月までに間に合わないからです。
(追記1)
「赤バス」2路線が廃止になる東住吉区では、2013年4月から、区役所や主要駅、病院を結ぶ9.8キロの新路線をつくり、民間事業者による小型バスの運行を行います。小型バスで運行すれば年間約2000万円の黒字になると見込まれ、その黒字で運賃(200円)を値下げすることも可能なようです。
大阪市は参入を希望する民間バス業者向けに説明会を行う予定です。今回「赤バス」の代替案が出たのは東住吉区だけですが、それ以外の区でも順次、新たな「赤バス」の代替案が出るとみられています。
(追記2)
東住吉区の「赤バス」代替バスは、3民間事業者が参入の意思を示していましたが、日本城タクシー株式会社が運行する予定です。日本城タクシー株式会社は12月になってから代替バス案を提示しました。代替バスは6時台から23時台まで運行し、1時間に3~5本運行するようです。運賃は100~200円です。かなり便利なようです。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120912/lcl12091214570000-n1.htm、YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120920-OYO1T00843.htm、http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121015-OYO1T00682.htm、毎日jp http://mainichi.jp/area/osaka/news/20120925ddlk27010343000c.html、大阪市ホームページ http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/higashisumiyoshi/0000194878.html、http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000194/194878/22an.pdf)
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