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長野電鉄屋代線跡地利用案に住民反発

 3月末で廃止になった長野電鉄屋代線。長野市は、その跡地利用について、活用基本構想案をまとめました。

 基本構想案によれば、線路部分は遊歩道やサイクリングロードに整備します。並行する国道403号の一部で歩道が不十分であるところがあり、千曲川沿いの景観面を重視した結果です。8つある駅については、4駅は撤去し、駐車・駐輪スペースとします。残る4駅は耐震補強などをして休憩所などに活用します。そのうち、信濃川田駅は車両などを展示する「屋代線トレインメモリアルパーク」として整備します。整備には10年かかるようです。

 長野市はこの基本構想案を基に、10月4、5日に若穂、松代地区で説明会を行いました。このうち、松代地区住民からは計画に対する批判が相次ぎました。付近の道路が狭く、廃線後、渋滞が発生しているからです。住民はバス専用道路として整備することを求めましたが、長野市は既存のトンネルが狭く、バス運行が難しいことから、バスを運行させるのは費用対効果の面から否定的です。長野市は住民意見を集約したうえで、年内に基本構想を決定する方針です。

 細長い廃線跡は使いにくく、ほかの記事でも取り上げたように遊歩道やサイクリングロードとして転用されることは多いのですが、車社会の地方でどういう人たちが使うのでしょうか? 廃線後に松代地区住民が求めていたLRTの導入は無茶ですが(それができるのなら屋代線は何らかのかたちで存続していたでしょう)、鉄道の廃止で渋滞が起きているならば、部分的にでも代替バス専用道路として整備する案は検討に値するでしょう。

(追記)
 長野電鉄屋代線関連なので合わせて書きますが、長野市、須坂市、千曲市の3市は無償譲渡を受け入れる方針です。12月26日に長野電鉄と基本方針を結びます。

 3市はいずれも線路敷地を遊歩道、自転車道とます。駅舎は休憩所にしたり、駐車場や駐輪場などにしたりする計画です。無償譲渡は2013年度中に完了する見込みです。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/area/nagano/news/20121010ddlk20010053000c.html、信毎web http://www.shinmai.co.jp/news/20121219/KT121218ATI090005000.php)

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