JR西日本とスペイン国鉄等、連携協定締結
JR西日本、スペイン国鉄、スペイン鉄道インフラ管理機構の3社は、国際的な交流を通じて更なる鉄道事業の発展を図るため、9月に連携協定を結びました。なお、スペイン側が2社あるのは、2005年にスペイン国鉄が上下分離し、運行管理を担うのとインフラを担うのに分かれたためです。
実は、スペインは世界第3位、ヨーロッパで第1位の高速鉄道大国です。現在、2056キロの高速鉄道網があります。今のところ世界第1位は中国(4576キロ)、世界第2位は日本(2664キロ)なのですが、スペインには高速鉄道網を10000キロに伸ばす計画があり、このペースで行くと日本を上回ることは確実でしょう。整備新幹線の建設に苦労している日本の現状を考えると、うらやましい限りです。世界ではスペインのような国のほうが一般的なのですが。
スペインの鉄道で特色ある列車と言えば、フリーゲージトレイン。すでに40年前から運行しており、ノウハウが蓄積されています。JR西日本も北陸新幹線でフリーゲージトレインを導入する予定です。せっかく新幹線区間で時速260キロ運転しても、敦賀で乗り換えを迫られるようでは、その効果を台無しにしてしまいますから。日本国内でもフリーゲージトレインの研究は進んでいますが、スペインにいい技術があればそれを導入するのは自然のことでしょう。
ともかく、お互いに優れた技術などがあるでしょうから、それを提供して高めあうのは望ましいことです。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/09/page_2532.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/09/page_2534.html)
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