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「とよやまタウンバス」、10周年

 県営名古屋空港のある愛知県豊山町には、鉄道は通っていません。町内や町外への公共交通機関はバスに頼ることになります。

 かつては名鉄バスが小牧市から豊山町経由で名古屋駅まで走っていましたが、廃止になってしまいました。その代わりに走らせることになったのが、コミュニティバスの「とよやまタウンバス」です。小牧市にあるあおい交通に運行を委託しています。

 ところがこのコミュニティバス、異色の存在です。コミュニティバスは自治体の中をぐるぐる回るのが多いのですが、ここの「とよやまタウンバス」は豊山町を飛び出て、小牧(小牧市民病院)や県庁・栄にも行きます。小牧や栄に行く理由は単純、小牧や栄に行かないと乗ってくれないからです。その積極的な発想もあって、赤字体質ではありますが、利用者はほぼ毎年のように増えています。豊山町の人口は1.5万人もいませんが、2011年度は約6.8万人が利用しました。ちなみに2011年度の収支は経費が4378万円かかったため、約2800万円の赤字。この赤字は町が負担することになりますが、ほぼ横ばいです。

 「とよやまタウンバス」は5年前から小牧市民病院などとを結ぶ北ルート、県庁や栄とを結ぶ南ルートに分けられています。北ルートは10人乗りのワゴン車で平日10便、休日6便。南ルートは29人乗りバスで平日15便、休日8便。日中の南ルートは60~90分おきに走り、栄の発車時刻は0分か30分のわかりやすい時間です。どちらも年末年始(12月29日~1月3日)は運休します。運賃は北ルートが最大300円、南ルートが最大500円ですが、町内のみの利用は100円です。

 豊山町には「とよやまタウンバス」以外にも路線バスが走っています。名鉄西春駅と空港を結ぶ名鉄バス、名古屋駅や勝川駅に向かうあおい交通のバスです。これらのバスを合わせると、ほとんどの場合で家から300メートル以内にバス停があることになります。名鉄バスの乗客も増えているようです。

 「とよやまタウンバス」は10月で10周年を迎えました。これまで乗ったことのない人に使い勝手の良さを体験してもらうため、10月の休日に限り、無料運行します。町外の人ももちろん乗ることができますが、満員の場合は乗ることができないこともあるようです。
(参考:朝日新聞10月9日朝刊 中部14版、豊山町ホームページ http://www.town.toyoyama.lg.jp/1kurasi/18koutu/index.html)

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