名鉄西尾・蒲郡線、2013年度以降も存続へ
広見線新可児-御嵩間同様、「manaca」が使えず、半ば見捨てられた感のある蒲郡線。西尾線西尾-吉良吉田間と合わせて、存廃が問題となっています。
その西尾・蒲郡線(西尾-蒲郡間)について、沿線自治体である西尾市・蒲郡市は2010~2012年度の3年間、年間2.5億円を補填しています(このうち、愛知県は2011、2012年度の2年間、年間8000万円を負担しています)。これで2012年度までの存続を維持しているのです。
問題はまだ何も決まっていない2013年度以降。その問題について、10月22日、西尾市・蒲郡市、名鉄、愛知県、中部運輸局が出席した名鉄西尾・蒲郡線対策協議会が行われました。そこで、2013年度以降についても同様の方法で存続させることが決まりました。沿線の西尾市・蒲郡市が経費を補てんした上で、名鉄が運行を継続するのです。支援の金額や期間については、2013年3月の次回協議会で決めます。
ちなみに名鉄によれば、2011年度は約7.7億円の経常赤字です。これでも2009年度に比べて9500万円ほど改善しましたが、厳しい数字であることには変わりありません。特に蒲郡線の収入が低迷しているようです。利用者数が減っているのでしょう。また、幡豆郡の2町が西尾市と合併して沿線自治体が西尾市と蒲郡市だけになりました。正直言って西尾市も蒲郡市も西尾線・蒲郡線がどうしても必要なわけではありません。西尾市の場合、名古屋方面は何ら廃止等の問題がありません。蒲郡市も(JR)東海道線沿いなので、何の心配もありません。まだ輸送密度が2700人ほど(2009年度)なのですぐに廃止することはないでしょうが、利用者の減少が続けば、多額の負担をしてまで無理に存続させる必要がないというのが現状です。
(追記)
同じく存廃が問題になっている広見線新可児-御嵩間ですが、2013年度以降も、2010~2012年度同様、沿線市町の可児市と御嵩町が2015年度までの3年間、1億円を支援することに決めました。
(参考:朝日新聞10月23日朝刊 中部14版、蒲郡市ホームページ http://www.city.gamagori.lg.jp/unit/kikaku/meitetsuindex.html、西尾市ホームページ http://www.city.nishio.aichi.jp/index.cfm/6,12933,c,html/12933/P3meitetsu.pdf、岐阜新聞ホームページ http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20130215/201302150930_19343.shtml)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 南海と泉北は合併しても、ダイヤは変更せず(2024.11.02)
- 南海電鉄、鉄道事業を分社化(2024.10.31)
「名鉄」カテゴリの記事
- 馬籠へQRコードを使った切符(2024.09.25)
- 白と青が逆の「ミュースカイ」(2024.06.02)
- 名鉄、9500系、9100系に貫通扉を設置(2024.05.23)
- 金山でホームドアの実証実験(2024.04.21)
Comments