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JR東海、武豊線に集中旅客サービスシステムを導入

 電化工事が進んでいるJR東海の武豊線。JR東海はその武豊線に、集中旅客サービスシステムと言うものを導入します。

 武豊線で終日または一部時間帯で駅員がいない駅のうち、6駅(緒川、東浦、亀崎、乙川、東成岩、武豊)に自動改札機、インターホン、券面確認台、システムに対応した券売機を設置します。6駅からは駅員がいなくなり(乙川、東成岩はもともと無人駅。武豊線では半田駅のみ駅員が残ります)、名古屋駅内に設置される遠隔案内センターに常駐するオペレーターがインターホン越しに利用者からの質問に答えます。切符が詰まったなどのトラブルで駅に出向く必要があるときは、半田駅から駅員が向かいます。

 このシステムの導入により、名古屋駅など自動改札機のある駅で降りるときでも有人改札に回る必要がなくなり、駅員がいないときにはできなかった、切符の購入、精算、ICカードへのチャージなどもできるようになります。工事は2013年春に着手し、2013年秋にシステムの使用を開始する予定です。工事費は約3.4億円です。

 このシステムは名鉄の駅集中管理システムと同じようなもので、かつては小駅でも駅員がいることが多かった近鉄でも導入が進みつつあります。システムの導入にはお金がかかりますが、人件費が要らなくなり、将来的にはペイできると考えているのでしょう。ただ、武豊線でも尾張森岡、石浜には集中旅客サービスシステムは導入されません。ここにも導入しないと、キセル乗車の温床として問題になると思われます。名鉄みたいに無理しても集中旅客サービスシステムを導入したほうがよいでしょう(名鉄はスペース的に難しいところでも駅舎をつくり、駅集中管理システムを導入しました)。オペレーターが名古屋にいることを考えると、いずれは名古屋近郊の他の路線にも導入される可能性も考えられます。

 ところで、武豊線で集中旅客サービスが導入される6駅のうち、有人駅の緒川、東浦、亀崎、武豊には「みどりの窓口」があります。これらの「みどりの窓口」はどうなるのでしょうか? JR西日本の「みどりの券売機プラス」みたいなものを導入するのでしょうか? それとも、新幹線の切符が買えたら大体の用ができると割り切り、指定券券売機を置くだけにとどめるのでしょうか?

(追記)
 武豊線の集中旅客サービスシステムは2013年10月1日から導入されます。現在無人駅の乙川、東成岩はサービスが改善されますが、武豊など有人駅に関しては特急券等が買えなくなるようで(参考にしたプレスリリースには、「特急券が購入できる」という内容の記述が見られません)、大幅なサービスダウンとなるようです。
(参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000016734.pdf、http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000019252.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/area/aichi/news/20121117ddlk23020106000c.html)

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