高岡-高山間高速バス、2013年3月まで実験走行
富山県西部と岐阜県飛騨地域が連携して広域観光を推進する越中・飛騨観光圏協議会は、11月17日から2013年3月31日までの休日(年末年始の12月29日から2013年1月6日の間を除く)、高岡と高山の間を世界遺産の五箇山、白川郷を経由して結ぶ高速バスの実験運行を行います。
実際に運行を行うのは加越能バス(10月1日に加越能鉄道から社名変更)と濃飛乗合自動車。1日2便運行します。高岡駅前から五箇山合掌の里、白川郷に停まり、高山濃飛バスセンターまで行きます。東海北陸道などを使います。高岡駅前-高山濃飛バスセンター間の所要時間は2時間20分、運賃は4000円です。なお、白川郷-高山濃飛バスセンター間の利用はできません。
このバスで特筆できることは、乗車当日に限り、1回途中下車できることです。五箇山や白川郷を観光して、高岡や高山に行くことができるのです。合掌造り集落が分散している五箇山地区に関しては、南砺市と加越能バスが相倉-合掌の里間にシャトルバスを1日6往復させます(1往復は桜ヶ池(サービスエリアに隣接して宿泊施設があります)まで延長)。相倉-合掌の里間を17分で結び、運賃は500円です。
このようなバスができた背景は、2014年度の北陸新幹線開業。高岡には新幹線の駅(仮称:新高岡)ができますが、そこからの交通網が課題となっています。鉄道の路線図だけを見ているとわかりにくいですが、高岡の近くを東海北陸道が通っています。車なら飛騨方面にも行きやすいのです。著名な観光地の高山などに行きやすいということは大きなアピールポイントになるでしょう。バスなら雪の心配もありません。
現在、高岡からは加越能バスが白川郷(荻町神社前)まで路線バスを1日4往復運行していますが、一般道を走るため、2時間半以上かかります。高速バスなら白川郷へも半分程度の1時間20分で行くことができ、観光客の誘致に貢献すると考えられます。当然のことながら、実験走行の利用状況がよければ、新高岡を経由するかたちでの定期化がなされることでしょう。
(追記)
五箇山、白川郷関係なので、まとめてここに書きます。
北陸鉄道は濃飛乗合自動車と共同で、金沢-白川郷-高山間に2往復、金沢-白川郷間に1往復(白川郷で40分程度の待ち合わせで高山方面のバスに接続)、高速バスを運行しています。
2013年1月12日~3月31日の間の土・日・月、金沢-白川郷間にさらに2往復を臨時で運行し、合計5往復体制となります。臨時で運行される2往復は、五箇山合掌の里にも停まります(定期の3往復は停まりません)。五箇山では、休日のみ運行されている相倉方面へのシャトルバスにも乗ることができます。
(参考:濃飛乗合自動車ホームページ http://www.nouhibus.co.jp/new/exp_takaoka.html、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20121107/CK2012110702000180.html、加越能バスホームページ http://www.kaetsunou.co.jp/new/syamei-henkou.html、http://www.kaetsunou.co.jp/nori/201210-11.html、北陸鉄道ホームページ http://www.hokutetsu.co.jp/news/news121212.html)
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