「オレンジカード」、来年3月末で販売終了
JRグループは1985年から、券売機で切符を購入することができる「オレンジカード」を発売していましたが、今年3月31日を以ってJR東日本での販売体制を縮小したのに続いて、2013年3月31日を以って全社で販売を終了することとなりました。絵柄を自由に決められる「オリジナルオレンジカード」については、2013年1月18日の申し込みを以って発売を終了します(JR東日本管内はすでに発売を終了しています)。
ただ、2013年4月1日以降も駅の券売機などで「オレンジカード」を利用することができます。磁気異常の「オレンジカード」や使用できない高額(5000円、10000円)の「オレンジカード」については、2013年4月1日以降も主な駅の窓口において、再発行や交換の受付をしますが、再発行や交換には日数がかかります。即時にはできないようです。なお、これまで高額の「オレンジカード」を交換するとき、1000円未満の残余金額については現金で交換していましたが、2013年4月1日以降は一部の駅を除き残余金額についても「オレンジカード」で交換します。
かつて、「オレンジカード」は小銭を持たなくても券売機で切符を買うことができるとして人気で、「テレホンカード」同様、収集家もいました。しかし、JR各社で「Suica」などのICカードが普及したことで(まだICカードが使えない地域も結構ありますが)、「オレンジカード」の発行枚数は減りました。JR東日本によれば、JRグループ6社での「オレンジカード」の発行枚数は、2001年度には400万枚でしたが、2011年度は215万枚とほぼ半減していました。今年度の上半期(4~9月)は17.6万枚に激減しています。この激減は、今年3月にJR西日本でもクレジットカードで「オレンジカード」の購入ができなくなったことが影響している可能性があります。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/12/page_2950.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121204/biz12120415090014-n1.htm、JR西日本駅での掲示)
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