117系、2013年春にJR東海の定期運用から引退
1982年に導入され、名古屋地区の輸送改善に貢献した117系が、2013年春で定期運用から引退します(イベント列車などでは運転を継続します)。
今ではJRはかなり便利になりましたが、117系が導入されるまではかなり不便でした。本数は少なく、車両は古い。「パノラマカー」などが走る名鉄に大きく遅れていました。
そのような状況で導入されたのが、関西で新快速として活躍していた117系。ボックスシートではなく、普通列車用としては珍しい転換クロスシート。名鉄の「パノラマカー」に対抗できる車両で、当然ながら特急料金は不要です。名古屋地区では東海道線を中心に、中央線でも走りました。ライバルの名鉄も対抗してサービスの向上に努めました。
しかし、分割民営化後に新しく導入された車両は、時速120キロまで出すことができます。117系は時速110キロなので、どうしても出番は減ります。2扉と言うこともあり、近年はラッシュ時の助っ人扱いで、昼間は休んでいる姿がよく見られました。
先ほども述べたように117系はJR東海の定期運用からは引退しますが、JR西日本では看板車両の新快速からは撤退して久しいものの、まだまだ活躍が見られます。なお、117系は「リニア・鉄道館」に展示されていますが、屋外に置かれています。その理由は現役車両だからということのようで、引退すれば屋内展示になる可能性もあるようです。
(追記)
一時は2013年2月で運用離脱すると言われた117系ですが、見る限りでは3月になってもまだ走り続けています。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012121190151009.html、「職場の情報・声(名古屋地本『業務ニュース名古屋No.219』)」 http://www.geocities.jp/jrtoukairou/koe.htm)
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