相模鉄道、相鉄・JR直通線経由と横浜経由の両方が使える定期券を発売か?
首都圏の大手私鉄で唯一東京に路線がない相模鉄道。ところが、2015年に羽沢-西谷間に相鉄・JR直通線が開通し、JRの力を借りますが、都心への直通列車が走ります。
ただ、単純にこのことを喜ぶことはできません。これまでは相模鉄道の利用者は東京へ行くときでも横浜を経由していましたが、この直通線が開通すると、横浜を経由せずに東京に行くことができるからです。直通列車は朝夕のラッシュ時でも1時間に4本程度なので、横浜駅の利用者の減少は1日数万人程度と相模鉄道はみています(ちなみに現在の利用者は1日約45万人です)。しかし、影響はそれだけにとどまりません。相模鉄道はターミナルの横浜に商業施設や不動産物件を所有しています。直通線開通により、横浜を経由しない人が増えると、これらの商業施設の利用者も減ってしまいます。沿線住民の高齢化で、すでに鉄道の輸送人員は低迷しています。余計に横浜駅前にある商業施設や不動産物件に頼らざるを得ず、都心に買い物客が流出することを食い止めないといけないのです。
そこで相模鉄道が考えているのは、相鉄・JR直通線経由と横浜経由の両方が使える定期券の発売。行きは乗り換え無しで都心まで直通し、帰りは横浜でいったん降りて買い物をしてもらうのが狙いです。通常の定期よりは高くなるとみられています。また、横浜-海老名間に特急を導入することも検討しているようです。
(参考:Sankei Biz http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121222/mca1212221147008-n1.htm、毎日jp http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20130101ddlk14040083000c2.html)
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