日立市のBRT計画
日立電鉄は2005年3月に廃止されましたが、今年3月下旬にその廃線跡を利用したBRTができます。
BRTが整備される区間は久慈浜-鮎川間の8.5キロ。3回に分けて整備を行います。第1期は久慈浜-大甕間、第2期は大甕-東多賀(河原子駅付近)間(2015年度供用開始予定、このときには大甕駅の南北でJRの線路を越えるようです)、第3期は東多賀-鮎川間(2020年度までの供用開始予定)です。第3期の区間では廃線跡に国道6号線のバイパスをつくる計画があり、そのバイパスにバス優先道路などを設定するという話もあるようです。BRTの運行区間は、第1期の時点では、BRTは久慈交流センターから久慈浜駅を経由して大甕駅までの運行にとどまりますが、第2期では常陸多賀駅まで、第3期では日立駅まで延長される予定です。久慈浜から常北太田方面は整備されません。
第1期にBRTとして運行される区間のうち、専用道を走るのは久慈浜から大甕駅近くの常磐線跨線橋手前までの約1.3キロ。BRTの運行区間はおさかなセンター-大甕駅前間の約3.2キロ。大甕駅前は東口に乗り入れます。起終点を含めて11か所の停留所があり(日中しか停まらないサンピア日立を含みます)、専用道区間には3つの停留所があります。運行時間はおさかなセンター発が平日5:50~22:20、休日が6:35~20:25、大甕駅前発が平日6:05~22:35、休日が7:00~20:40です。運行間隔は平日の朝が15~20分、日中が30~45分、夕が20~30分、休日は終日30~40分です。運行本数は平日が72本、休日が48本です。運賃は180~200円です。ちなみに、バスターミナルはおさかなセンターのあたりにでき、日立電鉄の車庫のあった久慈浜駅の跡地は図書館になります。
この日立市のBRTには、歩道が併設されます。鉄道の廃線跡の幅員は7.5メートルありましたが、バスの専用道として4メートル(一部は7メートル)、歩道として3.5メートルを使います。
(追記)
2015年現在、第2期の開業予定は2016年度末に伸びています。そして、第3期のルートは桜川までは専用道を走り、そこから(廃線跡から分かれて)一般道に設けたバス専用道を通って日立駅付近までとなるようです。
(参考:「鉄道ジャーナル」2013年2月号 鉄道ジャーナル社、「鉄道ジャーナル」2015年5月号 鉄道ジャーナル社、日立市報2013年1月1日号 http://www.city.hitachi.ibaraki.jp/statics/hitachiu/1505/p001.html、日刊建設新聞 http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=5864)
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