市民等の寄付金で枕崎駅舎復活!
JR最南端の終着駅である指宿枕崎線の枕崎駅。しかし、ここには駅舎がありません。ホーム1面だけの寂しい終着駅です。
かつてはこの枕崎にもちゃんとした駅舎がありました。枕崎駅は1931年、私鉄の南薩鉄道(後の鹿児島交通)が先に開業し、その後国鉄の指宿枕崎線が乗り入れました。鹿児島交通が1984年に廃止になってからも、枕崎駅はそのままJRの駅として残り続けましたが、駅敷地にスーパーを建設するという話ができ、駅舎は2006年3月に解体されました。JRの枕崎駅は南に100メートルほど移動して、今に至っています。
市民からは駅舎建設の声がありましたが、JRとしては、需要のないローカル線の駅に駅舎を造るようなことはできません。そこで、2012年3月、枕崎市役所、商工会議所、漁協、水産加工組合、市民の有志などが「枕崎駅舎建設期成会」を結成し、募金活動をはじめました。市の内外から寄付金が集まり、1600万円を超えたため(駅舎の建設費は1680万円)、駅舎の着工を決定しました。駅周辺の整備や維持管理費を含めて、募金の目標は2500万円ですが、すでに2000万円集まっています。
駅舎は鹿児島県産の木材を使った、木造平屋建ての52平方メートル、六角形の屋根が特徴です。六角形の部分にはガラスを使い、採光にも工夫がなされています。床面には地元産の赤石を敷き詰めています。
7年ぶりに復活する枕崎駅舎は2013年3月に完成予定です。
(追記)
枕崎駅舎の完成予定は、当初の予定より遅くなり、2013年4月15日のようです。4月28日には、落成式を行う予定です。
(参考:タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/1587、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/travel/aviation/SEB201208140021.html、枕崎市役所ホームページ http://www.city.makurazaki.kagoshima.jp/service/ekisyajyouhou.html)
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