常磐・仙石線、移設5駅位置変更認可
昨年のこととなりますが、東北運輸局は2012年12月21日、東日本大震災で被災した常磐線と仙石線の移設に伴い、5駅の位置を変えるJR東日本の計画(事業基本計画変更)を認可しました。これはJR東日本が鉄道事業法に基づき申請していたもので、被災区間の復旧に向けた最初の法手続きとなります。
位置が変わる5駅は、常磐線が駒ケ嶺-浜吉田間の新地(福島県新地町)、坂元、山下(ともに宮城県山元町)の3駅、仙石線が陸前大塚-陸前小野間の東名、野蒜(ともに東松島市)の2駅です。新地は300メートル、坂元、山下は1100メートルずつ、東名、野蒜は500メートルずつ、内陸側に移します。
この移設に伴い、常磐線駒ケ嶺-浜吉田間は600メートル長くなりますが(以前に書いた記事より若干伸びています)、仙石線陸前大塚-陸前小野間は1200メートルほど短くなります。JR東日本は沿線住民の強い要望がない限り、5駅の名称は変更しない方針です。
JR東日本は今後、ルートや駅舎構造の変更認可、用地取得などの手続きを経て工事に入ります。仙石線は早ければ2013年初めにも、次の法手続きであるルートなど鉄道施設の変更認可を申請します。常磐線は2017年春に原ノ町以北の、仙石線は2015年度内に全線の運転再開を目指します。
(追記)
常磐線駒ケ嶺-浜吉田間(駅の高架化についてはこちら)、仙石線陸前大塚-陸前小野間などの一部は踏切をつくらずに立体交差させることを検討しています。東日本大震災のとき、一部の踏切の遮断機が下りたままとなり、住民が避難するときの妨げになったからです。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2012/12/20121222t75005.htm、http://www.kahoku.co.jp/news/2013/01/20130125t13016.htm)
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