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東京オリンピック開催期間中、リニア特別運行

 JR東海の山田社長は、2020年に東京でオリンピックが開催した場合、そのオリンピック期間中にリニア新幹線を山梨県内の実験線で乗客を乗せて特別運行する考えであることを明らかにしました。東京でオリンピックが開かれたら、最先端の技術でつくられたリニアを体験できる機会ができるとして、東京にオリンピックを持ってこようとしているのです。オリンピックに合わせて世界中から訪れる観光客らが体験乗車することを想定しています。

 オリンピックが実現すれば(中途半端で、不完全とはいえ)名古屋まで前倒しで開業するならビッグニュースでしょうが(JR東海が名古屋でいったん区切ろうとしているのは、JR東海が名古屋の会社だからでしょう)、単に実験線での体験乗車を行うだけです。リニアの体験乗車は2007年まで行われていましたが、実験線の延長工事のために中断しています(中断までに14万人が参加しました)。以前に有料での体験乗車について記事にしましたが、その段階では2013年度にも行うという話でした。かなり遅くなったのです。しかも、オリンピックが東京で行われた場合に特別運行するというのは、「オリンピックが来たらリニアに乗ることができる」として国内の支持率を上げるためのなりふり構わない策なのでしょうか?

 大体、東京オリンピック自体にも疑問符が付きます。前回は10月に行われましたが、今回は真夏に行われます。選手の立場を考えたら、札幌あたりのほうがいいでしょう。復興を旗印にするなら、仙台です。どう考えても、東京は出てきません。外国に支持のためのお金をばら撒いてまで無理に呼ぶものではありません。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130101k0000m020085000c.html)

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