三陸鉄道盛-吉浜間は4月3日復旧
三陸鉄道は現在、北リアス線小本-田野畑間と南リアス線の全線が東日本大震災のため運休しています。
このうち、南リアス線の盛-吉浜間が当初の予定通り、4月に運転再開します。3月15日から列車の試験及び試運転が行われ、4月3日に吉浜駅にて運転再開記念式典が開催されます。
当日は運転再開記念列車を3往復運転します。2~3両編成で運行する予定です。最初の1往復は一般公募の当選者のみ乗車できますが、残り2往復は予約なしで乗車可能です。3日に限り運賃は無料です。また、津波で浸水して使用不能となった車両の代わりに、3両の新型車両の運行を始めます。クウェートからの震災支援の資金を活用してつくられた、36-700形です。車体の側面に日本語と英語、それにアラビア語でクウェートの支援に感謝するメッセージが書かれているほか、車体の前後にはクウェートの紋章も書かれています。南リアス線は津波の被害を受けなかった1両と合わせ、4両で運転を再開します。3日は新型車両での運行をするようです。
翌日の4日からは通常の営業を行います。運転本数は震災前より5往復少ない1日7往復で、安全確認のため、当面は時速45キロでの運転となります。盛-吉浜間の所要時間は41~50分程度となります。10~20分程度長くかかります。運賃は震災前と変わらず、680円です。また同じく4日からは、南リアス線の一部復旧に合わせて、大船渡の被災した松を利用した記念乗車券を盛駅で発売します。通信販売も行います。
残る区間についても予算面での目途が立っています。三陸鉄道の復旧費用は2013年度予算案で計上され、国と地方で半分ずつ負担しますが、地方負担分には震災復興特別交付税があてられるため、実質的には国が全額負担することになります。
(参考:マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2013/02/16/009/、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB1506B_V10C13A2L01000/、NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130216/k10015565521000.html、岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130130_3)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- JR北海道のキハ40、2025年3月に引退か?(2023.11.26)
「北海道・東北私鉄」カテゴリの記事
- 2026年度以降の道南いさりび鉄道は?(2023.10.01)
- 函館線函館-長万部間、新幹線開業後も鉄路維持へ(2023.07.20)
- 阿武隈急行も経営見直しか?(2023.05.19)
- 石狩市にロープウェイ構想(2023.05.08)
- 仙台市営地下鉄南北線、富谷市に延伸か?(2023.04.02)
Comments