富山地鉄路面電車と富山ライトレールの接続は二段階で
富山には路面電車が2つあります。富山駅の南側には富山地鉄の路面電車が、北側には富山ライトレールがありますが、両者は接続されていません。間に地上駅の富山駅があるからです。
しかし、北陸新幹線開業などで、富山駅が高架化されます。そうなったら、2つの路面電車を接続させ、直通することができるのです。富山市の森市長と富山地鉄の川岸社長は4日に記者会見を行い、富山地鉄の路面電車を富山駅の高架下に引き込む事業を5日に国交省北陸信越運輸局に申請することを発表しました。
富山地鉄路面電車と富山ライトレールの接続工事は二段階に分けて行います。第一期事業は、富山地鉄の路面電車を北側に約160メートル延伸させ、新幹線開業に合わせて高架下に停留所を設けます。着工は今年の秋の予定です。施設整備は富山市が行い、運行は富山地鉄が行う上下分離方式にて行います。事業費は約8.6億円の見込みですが、国交省の補助金の適用を受けることも考えています。川岸社長の話によれば、高架下まで延長した後は、ほとんどの路面電車を高架下停留所に乗り入れるダイヤにするようです。また、富山地鉄は、総額10億円あまりをかけ、今後6年間で新たな低床車両4編成を導入します。
富山駅の高架化が完成すれば(在来線高架化の完成は新幹線開業よりも遅くなります)、第二期事業となります。富山ライトレールを富山駅北電停から南に約90メートル伸ばし、高架下の停留所に接続させ、富山地鉄路面電車との相互乗り入れを可能にします。新幹線開業後の2015年度以降に着工し、新幹線開業の2年半後(2017年?)に相互乗り入れが実現します。
現在、富山地鉄路面電車と富山ライトレールを乗り継いでも割引はなく、400円を払わないといけません。しかし、接続後は利用しやすいよう、新たな料金制度の導入を富山地鉄は考えているようです。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20130204-OYT8T01759.htm、KNB NEWS http://www2.knb.ne.jp/news/20130204_35393.htm、富山市ホームページ http://www.city.toyama.toyama.jp/toshiseibibu/ekishuhenseibika/ekirittaikosajigyo.html)
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