東京メトロ、都営地下鉄、3月16日九段下駅の壁撤去
東京はさすがに首都だけに(?)、2社局が地下鉄を運営しています。東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局(都営地下鉄)です。2つの地下鉄会社があるので、料金面の負担はもちろん、いろいろ面倒なことがあります。ただ、3月16日からは少しですが改善がなされます。
まずひとつは、九段下駅の乗り換え改善。九段下駅には東京メトロ半蔵門線と都営地下鉄新宿線が通っていますが、これまで乗り換えには改札を通過することが必要でした。ところが、半蔵門線と新宿線は壁一枚で隔てられていたようです。その壁をぶちぬき、同一のホームで乗り換えできるようになります(新宿方面から押上方面への乗り換えなので、同一のホームで乗り換えをすることができるのは、東京メトロ、都営地下鉄を合わせた利用者約22万人のうち、2000人程度です)。階段、エスカレーター、エレベーターも共用できるようになります。改札口には東京メトロ、都営地下鉄両方の券売機を置き、東京メトロ側、都営地下鉄側どちらの改札からも出入りできるようになります。
二つ目は、乗り換え駅の追加設定です。東京メトロ、都営地下鉄は路線網が細かすぎるため(?)、駅を出て少し歩くだけで違う駅にたどり着くことがあります。東京メトロの秋葉原駅と都営地下鉄の岩本町駅がそれで、3月16日から乗り換え駅に追加指定されます。定期券は東京メトロ、都営地下鉄のそれぞれの運賃から15%を割引し、定期外運賃は70円の乗継割引を受けられます。東京メトロと都営地下鉄を乗り継いだ場合の運賃計算は、2駅間の最安運賃を適用するため、(たとえ秋葉原駅と岩本町駅を通らなくても)運賃計算経路の変更に伴い乗継割引運賃が安くなる場合もあります。
三つ目は、改札通過サービスの設定です。春日駅・後楽園駅と市ヶ谷駅です。東京メトロ(都営地下鉄)を使う客が、都営地下鉄(東京メトロ)の駅構内を通過して、目的地近くの出口を利用できるようになります。
経営統合などの方法で運賃体系が統合され、2社局を乗り継いでも初乗り運賃が加算されずに通しの運賃で乗ることができれば理想なのですが、まずはできる範囲から改善に取り組むのが望ましいと言えるでしょう。
(参考:東京メトロホームページ http://www.tokyometro.jp/news/2013/pdf/metroNews20130215_serviceittaika.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130316k0000m040128000c.html)
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