仙石線、内陸部へのルート移設を認可
東北運輸局は13日、JR東日本が昨年12月鉄道事業法に基づき申請していた、仙石線陸前大塚-陸前小野間(6.4キロ)での一部ルートの内陸移設を認可しました。昨年12月の駅位置変更認可に続くものです。
移設する区間は、東松島市の陸前大塚駅東側から鳴瀬川橋まで。震災前は海岸寄りを走っていましたが、約500~600メートル内陸に移設され、高台を走るようになります。標高が現在の約2メートルから約22メートルに上がります。震災前の路線に比べるとショートカットする格好となり、陸前大塚-陸前小野間が約1.2キロ短くなります。これまで存在していた東名、野蒜の両駅は高台の市街地復興土地区画整理事業地内に建設されます。建設用地はすでに東松島市が取得済みで、最終的にはJR東日本が買い取ることになります。現行ルートはJR東日本が東松島市に売却する予定です。
これまで7か所あった踏切は廃止され、道路と交わる4か所は立体交差化されます。震災発生直後に遮断機が下りたままになって渋滞を招き、津波から逃げる住民の妨げになったためです。ルート移設及び駅舎建設により、高城町-陸前小野間の復旧費は100億円を超える見通しです。
これで仙石線は東日本大震災で被災した高城町-陸前小野間(11.7キロ)の復旧工事に必要な手続きがすべて整いました。JR東日本は2013年度早々に工事に入り、2015年中の全線復旧を目指す方針です。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130214t15004.htm)
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