西鉄高速バス、本州地方都市方面へ新路線設定へ
西鉄は2013年度中に、福岡・天神と西日本の地方都市を結ぶ高速バス路線を3~4本、開設することを検討しています。
西鉄が地方路線の開設を検討している理由は、LCCの参入。格安のLCCに乗客の一部を奪われているようです。しかし、大阪のような大都市ならともかく、地方都市ならLCCが参入する余地が少なく、LCCに奪われる可能性が低いとみています。また、西鉄は天神に多数の商業施設を持っていますが、2011年の博多駅ビル開業後、買い物客が減少しています。本州から買い物客や観光客を集めることで、西鉄が運営する商業施設との相乗効果を狙います。
これまで地方都市への高速バスを設定することが難しかった理由は、大都市への路線と異なりビジネス客が少なく観光客が主体のため、季節や曜日によって利用者の偏りが大きく、採算をとることが難しかったからです。ところが、昨年7月の国交省の高速乗合バス制度の改正によって、事業者が需要に応じて柔軟な運賃を設定したり(その一例です)、航空業界ではよくある早期割引制度を導入したりすることが可能になりました。この制度を活用すれば、これまで採算をとることが難しかった地方路線でも採算をとることができると判断しています。
具体的に設定される路線としては、現在は週末や繁忙期のみに運行している(かつては毎日運行していました)天神-三重線を毎日運行にするほか、他の本州の地方都市にも2~3路線を新設します。
(追記)
福岡と三重とを結ぶ高速バスですが、2014年1月5日の福岡発の運行をもって終了となりました。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130209/fkk13020902040001-n1.htm、三重交通ホームページ http://www.sanco.co.jp/highway/2013/11/post-9.php)
| Permalink | 0
「バス」カテゴリの記事
- 尼崎市、バス会社に市営住宅を提供(2025.01.19)
Comments