大和、富谷から泉中央駅に急行バスを期間限定で運行へ
宮城県は社会実験として、今年の秋の2か月間、大和町、富谷町から仙台市営地下鉄泉中央駅へ急行バスを運行します。
バスの始発駅は大和町役場北側に新たにできるバスターミナル(詳しくは後述します)。富谷町役場に近いひより台のみに停まり、国道4号を泉中央駅に直行します。所要時間は通常のバスより15分程度速い、約30分の見込みです。宮城県の委託を受けたミヤコーバスが、平日朝の通勤時間帯に、泉中央駅行きのみ3本運行します(帰りは運行しないので、通常のバスなどに乗ることになります)。宮城県は新年度に、大和町、富谷町から仙台市に通勤する住民を対象に、社会実験の参加者を募集します。75人以上が目標です。運賃は宮城県が負担し(2013年度一般会計当初予算案に、関連する事業費約800万円を計上しています)、参加者は無料です。
大和町のバスターミナル、ひより台停留所付近には駐車場、駐輪場を整備します。ここでバスに乗り換えることによって、公共交通を核としたまちづくりと環境対策(二酸化炭素削減)の実現を図ります。また宮城県はこの社会実験を通じて、東日本大震災によって人の動きがどう変わったかを把握し、公共交通のありかたを検討したいようです。
さて、大和町のバスターミナルは、町役場の北側に4月1日に新設されます。約7200平方メートルあり、約4.15億円かかりました。泉中央駅に行くバスなど3路線、1日38便が発着します。高速バスも仙台駅に行く便、東京に行く夜行便が経由します。ほかに仙台市内の私立高校へのスクールバス、大和町及び周辺の町村の住民バスも立ち寄ります。
大和町がなぜこのようなバスターミナルをつくったかと言えば、トヨタ自動車系の企業の進出などにより、人口が増えているため(大和町の人口は1月末現在で約2.66万人)。しかし、鉄道はなく、交通は国道4号などの道路に頼っています。このバスターミナルは100台分の無料駐車場のほか、駐輪場、待合室、タクシーの待機場所を備えています。仙台方面に通う通勤・通学客にここでバスに乗り換えてもらい、社会実験同様、渋滞緩和や二酸化炭素削減につなげたいと考えています。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130211t13022.htm、http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130210t13030.htm)
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