東北にデザイン、食、アート、景色を楽しむ列車「Tohoku Emotion」デビュー!
JR東日本は、列車に乗ること自体が旅行の目的となるような、魅力的な列車をつくりだしています。最近では、2012年12月から大船渡線で運行を開始した「POKÉMON with YOU トレイン」、2013年度の冬以降に釜石線で運行する予定の「SL銀河鉄道(仮称)」を相次いで発表しました。そして、デザイン、食、アート、景色を楽しむ新しい列車をデビューさせます。「Tohoku Emotion」です。
「Tohoku Emotion」はキハ110系車両を約4億円かけて改造した、3両編成の列車。定員は48人の予定です。今年秋以降に運転を開始する予定で、東北エリアでの運転を予定しています。運転開始当初は八戸線での運転を予定しています。八戸-久慈間を2時間かけて走行します。「Tohoku Emotion」は臨時列車です。休日やゴールデンウィーク、夏休み、年末年始を中心に年間150日程度の運行を予定しています。料金はまだ決まっていませんが、JR東日本の話ではリーズナブルなものにしたいようです。
この「Tohoku Emotion」の最大の売りは「食」と言ってもいいでしょう。ライブキッチンを中心とした「全席レストラン」の空間となります。1号車が定員28人のコンパートメント個室席(4人個室が7室)、3号車が定員20人のオープンダイニング席(レストランの中みたいなイメージです)、そして中間の2号車がライブキッチンスペースとなります。そのライブキッチンスペースでは、乗客の目の前で調理している姿を見ることができ(ライブで調理をするのは提供するメニューの一部です)、料理を味覚だけではなく視覚でも楽しむことができます。提供する料理はまだ具体的には決まっていませんが(フランス料理やイタリア料理になるようです)、地元や地域の食材を積極的に活用する予定です。肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂 九州西海岸食楽列車」を連想させるような列車です。
「Tohoku Emotion」のデザインは、「SL銀河鉄道」(仮称)のプロデュースを行っているKEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行氏をはじめとして、各ジャンルのスペシャリストが行います。外観はレストランみたいなものになるようです。
(追記)
キッチンがある2号車は、「キクシ112-701」と改番されました。食堂車を表す「シ」が付くのは極めて珍しいです。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2012/20130203.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2013/20130503.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130206k0000m040019000c.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2013/09/jr110tohoku_emotion.html)
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