銚子電鉄、自主再建断念
かつてから経営難が報じられ(2006年の元社長の横領事件もありました)、名物のぬれせんべいの生産、販売で何とかしのいできた銚子電鉄。創業90年、1~2両の電車が銚子-外川間6.4キロを1日33往復しています。その銚子電鉄は、1日、銚子市役所で記者会見を開き、竹本社長が自主再建を断念することを発表しました。
自主運行の断念に追い込まれた理由は東日本大震災。風評被害による観光客減少などで、2011年度の乗客は約48万人(対前年比23%減)と大幅に減ってしまいました。2013年3月期の経常損失は数千万円の見通しで、車両や電気設備の交換資金も不足しているようです。
銚子電鉄は昨年10月の取締役会で、再建委員会を設置しました。そこで、国、県などへの支援要請を決めました。12月の取締役会では自主再建路線を進めてきた小川前社長が退任し、新たに税理士で取締役でもあった竹本氏が社長に就任しました。
当面の運行には支障はないようですが、今後、市や県に支援要請をすることのほか、昨年春に銚子市出身の企業家らが設立した財団法人などから資金援助を得たり、運行と線路などの施設管理の主体を分ける上下分離を行ったりして、経営の策新を図ります。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/national/update/0201/TKY201302010450.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130202k0000m040163000c.html)
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