阪堺「堺トラム」は今年初秋に運行開始予定
阪堺は14日、新たに導入する低床式車両(「堺トラム」)を報道機関に公開しました。
車体の色は、堺出身の千利休が追求した「わび」を象徴する白茶色と、古墳などをイメージした緑のツートンカラーです。「堺トラム」は3編成導入しますが、今後登場する残りの2編成は違う色にするようです。
車内も、従来の路面電車とは違います。座席は堺更紗(木綿の染布)をモチーフにしたデザインで、ブラインドはすだれ。車内広告(ポスター、映像)では堺のPRも行います。定員は76人です(座席数は27)。従来の車両よりも床が低く、高齢者や障害者が乗降しやすいです。1両の製造費は2.5億円で、堺市が2/3、国が1/3を負担します。堺市の負担は2010年に決められた、10年間で50億円の支援の中で行われます。
今後のスケジュールは、2月下旬から6月まで(堺市内の)我孫子道-浜寺駅前間の試験走行を行い、7、8月に行われる試乗会などを経て、初秋から我孫子道-浜寺駅前間の営業運転を開始します。ただし、このときは臨時運転扱いです。阪堺はごく一部の列車を除いて、天王寺駅前-浜寺駅前間を直通運転しています。どのようなときに臨時運転されるかは不明です。なお、大阪市内方面へは2013年度中の営業運行開始を予定しています。大阪市内へ直通運転しないと、実際には乗りにくいのかもしれません。
(追記1)
「堺トラム」の大阪市内(天王寺駅前)乗り入れをするためには、大阪市内についても軌道を改修する必要があります(堺市内部分についてはすでに手当済です)。その改修費用は約6000万円ですが、国と大阪市が半額を支出することになり(残り半額は阪堺の負担)、2014年春までに天王寺駅前まで乗り入れることが決まりました。
(追記2)
「堺トラム」2編成目の色が紫に決まりました。
(参考:堺市ホームページ http://www.city.sakai.lg.jp/shisei/koho/hodo/hodoteikyoshiryo/0214_01.files/0214_01.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130214k0000e040184000c.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/national/update/0305/OSK201303050051.html、http://www.asahi.com/articles/OSK201310290113.html)
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