JR東海、キハ25形追加投入により、キハ40形置き換え
3扉転換クロスシートのディーゼルカー、キハ25形は2010年度に10両(2両編成5本)つくられ、武豊線で走っています。
そのキハ25形が増備されることになりました。2014~2015年度にかけて、52両を新製し、高山線、太多線、紀勢線、参宮線に順次投入します。まず2014年度は16両を新製し、高山線、太多線に投入します。2015年度は36両を新製し、紀勢線、参宮線に投入します。
今回増備される車両は、2010年度につくられた10両にはなかった、新しい機能を追加します。N700Aで導入した、台車等の状態を常時監視する振動検知装置を在来線車両として初めて搭載します。車両故障の前兆を早期に見つけるためのものです。また、鹿が衝突した際、線路外に押しのける衝撃緩和装置も装備します。室内灯にはLEDを採用し、燃料の軽油の消費量を1%程度減らします。投資額は付帯費用を含めて約120億円です。
今回の増備で取り換えられるのは、国鉄型のキハ40形。JR東海には国鉄型のキハ40、キハ47、キハ48が合わせて59両在籍しますが、これがすべて取り換えられ、国鉄型のディーゼルカーはいなくなります。全部JRが発足してからの車両となります。電車も313系の投入がすすめられ、昨年の119系に続き、3月16日のダイヤ改正をもって117系が定期運用から引退します。イベント列車のように特殊なものを除いて電車もディーゼルカーも古い国鉄型はいなくなるのです。
(参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000017822.pdf、http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000021810.pdf、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013031490201826.html、鉄道コム http://www.tetsudo.com/news/798/%E5%9B%BD%E9%89%84%E5%9E%8B%E6%B0%97%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%82%92%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%BD%AE%E3%81%8D%E6%8F%9B%E3%81%88%E3%81%B8%E3%80%81JR%E6%9D%B1%E6%B5%B7/)
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Comments
紀勢線・参宮線にキハ25投入ですか。
はっきり言ってオーバースペックですね。ドア3つもあっても、普段ワンマンですから、2両で2カ所あれば良いし、2両ユニットでの運用だと、輸送力過剰になる場面も多くあるだろうし。エンジン出力にしてもそんなに要らないし。
沿線住民としては新車はうれしいけど、過剰投資のツケが回らないかと心配です。
Posted by: ▲ 飛遊人 | 2013.03.15 06:24 PM
▲ 飛遊人さん、こんばんは。当面はキハ11形もあるので、それが飛騨や熊野のほうを走るのでしょう。トイレのない車両が多いので、改造は必要でしょうが。
* はっきり言ってオーバースペックですね。
今回投入されるのはキハ25形なので、「みえ」用のキハ75形より若干は性能が落ちるようです。
地方といえども、駅員のいる主要駅ならそれなりに需要があります。3扉をフルに使ってスムーズな乗降ができるのです。
逆にいえば2両編成の列車を走らせる程度の需要もないところは、鉄道としての将来はないとも言えます。
Posted by: たべちゃん | 2013.03.15 10:58 PM