「踊り子」にE259系を投入か?
3月16日に行われるダイヤ改正では、上越新幹線の200系や北近畿方面の183系(JR東日本にある、オリジナルの183系は残ります)などが引退します。それでは、ほかの国鉄型の特急車両はどうなるのでしょうか?
すでに記事に書いたように、485系は「いなほ」「北越」「白鳥」で使われていますが、「いなほ」は2013年度以降にE653系に置き換えられます。外観や内装の一部を変え、寒冷地仕様に改造したうえで投入します。「北越」「白鳥」はそれぞれ北陸新幹線、北海道新幹線の開業により廃止になると考えられます。485系はお座敷列車などのジョイフルトレインに改造されたもの以外は、姿を消すことになります。
寝台列車としても使える583系は、昨年のダイヤ改正により、唯一の定期列車であった「きたぐに」が廃止されました。しばらくの間は繁忙期に臨時列車として走っていましたが、以前にも書いたとおり、今年の春の運行はありません。2012年12月から2013年1月にかけての年末年始の運転が最後になってしまうようです。JR西日本の583系は数年以内に廃車される方針ですが、先頭車の1両だけは2016年春に開業する博物館に展示する計画です。その1両を含んだ編成を、国鉄時代の塗装に戻して運転し、旅行商品として販売する構想があるようです。
さて、ここからが本題。東京から伊豆方面には185系を使用する特急、「踊り子」があります。185系は1981年にデビューした車両ですが、数年程度で引退する見通しです。その後に投入されるのは、「成田エクスプレス」用のE259系と言われています。E259系は2009年にデビューしたばかりなので、新車に置き換えるわけではありません。JR東日本の役員の話によれば、羽田発着の国際線が増加したために「成田エクスプレス」の利用者が減ったということですが、それだけではないでしょう。時速160キロで日暮里と空港第2ビルとの間を36分で結ぶ、京成の「スカイライナー」に負けたのでしょう。遅くて高いのでは、話になりません。自由席の創設を含む特急料金の値下げや千葉などの沿線への停車をしない限り、どうにもならないのでしょう。ともかく、「成田エクスプレス」の本数を減らし、余った車両を「踊り子」用にするようです。そういう意味では、E259系の「マリンエクスプレス踊り子」は将来に向けてのテストという意味があったようです。
また、同じ185系を使う車両として北関東方面への「あかぎ」「草津」もありますが、低調なようで、見直しの対象になる可能性もあるようです。残るとしても、常磐線特急のE657系統一によって余剰となる651系を使う可能性も考えられます。
(参考:47NEWS http://www.47news.jp/feature/tetsudou/2013/03/238761.html)
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