改造されたN700系にはロゴ変更
以前にも書いた話ですが、JR東海はN700系にも最新型のN700Aに採用された機能の一部(中央締結ブレーキディスク、定速走行機能)を取り入れようと、浜松工場で改造を行います。現時点の全般検査計画に基づくところによれば、今年度に32編成、2014年度に37編成、2015年度に11編成の改造を行い、3年間で全80編成の改造を終えます。最初に改造が完了する編成は、5月中旬に運用を開始する予定です。
その改造されたN700系は、すぐに区別できるように(?)、新しいロゴを貼りつけます。改造によりN700Aに採用した技術の一部を採りいれ、N700Aタイプになることから、現行のロゴの右下に「A」の文字を追加します。改造前のN700系とも、当初からN700Aとして製造されたものとも違うロゴになります。なお、改造されたN700系の呼び方は、従来通り「N700系」のままです。
今回の改造により、従来のN700系にはなかった、安全性(中央締結ブレーキディスク、地震ブレーキ)、安定性(定速走行装置)、快適性(乗り心地向上のための車体傾斜区間増)が備わります。しかし、改造されてもN700Aにある安定性(台車振動検知システム)、省エネ(トイレ、洗面所の調光機能)、室内設備(腰掛のモケットデザイン変更、デッキ部の緊急通報装置及びドア開閉表示灯)は備わることはありません。700系に比べて19%減少する消費電力量については、N700系、改造されたN700系、N700Aともに同等です。
余談ですが、JR西日本の保有するN700系についても改造を行います。そのJR西日本については、今のところ、ロゴ変更などの話は入っていません。
(追記1)
JR東海によれば、N700系を改造してN700A並みにする費用は、N700Aを新たにつくるのに比べて1/17程度で済むようです。
(追記2)
2015年6月、JR東海から、N700系車両の改造工事が完遂したとの発表がありました。8月5日に、工事を行った浜松工場にて、完遂式を行います。
(参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000018366.pdf、http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000027203.pdf、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/NGY201310210031.html)
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