JR京都線高槻駅、外側線にもホーム設置
JR京都線高槻駅は、新快速も停まる主要駅。1日の乗降人数は約12.3万人です。しかし、現在は新快速と快速が同じホームに発着するので、ラッシュ時には非常に混雑します。今は人がホームから落ちそうになるケースもあるようです。乗降人数100人あたりのホーム面積で考えると、高槻駅は2.6平方メートルで、茨木駅(4.0平方メートル)や住吉駅(4.8平方メートル)に比べてかなり混雑していると言えます。ホーム上の混雑は、安全性の問題とともに列車の運行の遅れにもつながります。そこで、現在は外側線の待避線になっているところをつぶして、新たにホームをつくることにしました。
増設するホームは新快速が停車するとともに、特急などの通過線となります。快速は既存のホームを使います。新設するホームは長さ260メートル、幅は京都方面が約4~6メートル、大阪方面が約5~6メートルです。現在のメインの駅舎に接続するかたちで乗換通路を新設するとともに、西口にもそれぞれ改札口を設けます。既存の西口改札口とは別に改札を設けるようで、上下線独立してそれぞれに改札口を設けます。この増設により、乗降人数100人あたりのホーム面積が4.9平方メートルになります。概算事業費は約48億円で、国、高槻市、JR西日本がそれぞれ1/3ずつ負担します。供用開始予定時期は2016年春です。
なお、JR東西線・JR宝塚線の乗り換え駅となっている尼崎駅については、2011年12月にすでに発表されていますが、既存の橋上駅舎の東側に新たに橋上駅舎を建て増すことによって乗り換え階段を増やし、ホーム上の混雑緩和につなげます。
(追記)
外側線にホームを設置すると、普通との同一ホームでの緩急接続ができなくなります。しかし現状では、(芦屋とは違って)高槻で新快速と普通が緩急接続することはなく、階段を使って乗り換えさせても大きな問題にはならないと考えているようです。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/04/page_3687.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/04/page_3691.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/area/osaka/articles/OSK201304160134.html、「鉄道ジャーナル」2015年1月号 鉄道ジャーナル社)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「JR西日本」カテゴリの記事
- 奈良線に特急「いにしへ」、大和路線の「まほろば」も増発(2025.01.18)
- 「サロンカーなにわ」に乗ることのできるミニツアー(2025.01.12)
Comments