大阪市交通局、休日等の小学生運賃、無料へ
大阪市交通局は1日、小学生(市内在住の小学生に限る、との話もあり)の地下鉄、バスの運賃を長期休暇(夏休み、冬休み)や休日に限定して無料にする方針です。市営地下鉄80周年の記念事業として行うため、とりあえずは今年度だけの施策ですが(早ければ7月から行います)、効果があれば来年度も続けるようです。
現在の小学生の運賃は、大人の半額。小学生の乗車数は年間約668万人で、全乗車数の0.8%にとどまっています。将来の顧客になる可能性のある小学生に乗ってもらうことにより、乗車数の減少(地下鉄の乗車数は1990年度をピークに年1%ずつ減少しています)に歯止めをかけたいと考えています。小学生からの運賃収入は現在約7億円で、無料化による減収額は年間1~2億円を見込んでいます。人件費の削減で賄う見込みです。
小学生対象の無料化は、将来地下鉄などの公共交通を使う習慣を身につけさせる点においても、有意義な事業です。希少価値の高い子供を育てている、子育て世代への支援にもなります。「敬老パス」よりよっぽど優先度の高い事業です。
(追記)
結局、小学生の無料化は、任意の5日間に使える無料乗車券を配るかたちとなりました。
市内の小学校に通う児童約12万人を対象に、大阪市交通局全線(地下鉄、ニュートラム、バス)で使うことのできる専用乗車券を、7月に各小学校で配ります。大阪市内に住んでいて、市外の小学校に通っている児童については、大阪市交通局に申し込みます。7月20日から2014年1月13日までの間のうち、任意の5日間使用できます。
小学生が無料になった分だけ減収になりますが、保護者が同乗することにより、大人から運賃収入が入るとして、トータルとしては減収部分が相殺されるとみています。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130401/waf13040112040010-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130517/lcl13051715270001-n1.htm、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130401k0000e040203000c.html、YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130401-OYO1T00796.htm、大阪市ホームページ http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/announce/w_new_info/w_new/list_h25_all/20130712_kids51.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 521系の「大和路快速」(2025.11.16)
「大阪市高速電気軌道」カテゴリの記事
- 万博で地下鉄全体の利用者数、15%増加(2025.10.19)
- 万博最終日の臨時列車(2025.10.19)
- Osaka Metro、デジタル乗車券を追加&値下げ(2025.10.08)
- 中央線、万博終了後は半分がコスモスクエア折り返し(2025.10.02)
「バス」カテゴリの記事
- 京王バス、2027年度以降に完全キャッシュレス化(2025.11.16)
- SRTは2026年2月13日運行開始(2025.11.09)
- 道南バス、苫小牧への高速バスを廃止(2025.11.03)


Comments