JR貨物と福山通運、3月25日から専用の貨物列車を運行
JR貨物と福山通運は、3月25日から専用の直行貨物列車「福山レールエクスプレス号」を走らせました。JR貨物が特定企業専用の貨物列車を走らせるのは、佐川急便、トヨタ自動車に次いで3番目です。「福山レールエクスプレス号」は東京貨物ターミナル-吹田貨物ターミナル間を1日1往復します。年間300日ほど運転し、ダイヤは東京貨物ターミナル22:47発吹田貨物ターミナル5:34着、吹田貨物ターミナル22:55発東京貨物ターミナル5:38着です。電気機関車が引っ張るコンテナ車20両による貨物列車で、福山通運取り扱いの31フィートコンテナ40個を搭載します。大型トラック80台分で、福山通運の東京-大阪間の取り扱い貨物の2割をカバーします。
運輸業界はドライバーの高齢化が問題となっています。福山通運は長距離輸送を鉄道に振り替えて労務環境を改善したいと考えています。鉄道の導入によりCO2削減を図りたいとも考えています。福山通運としては鉄道による貨物運送を増やしたいようですが(東京-大阪間以外でも導入したいようです)、ネックはスピード。東京-大阪間を6時間40~50分程度で走っても、トラックより遅いのです。
ただ、在来線を走る以上、貨物列車が大幅にスピードアップするとは考えにくいです。これ以上のスピードアップは新幹線のような高速鉄道がいるかもしれません。以前にも取り上げた新規に貨物専用鉄道をつくる案のほか、既存の東海道新幹線を使う案もあるようです。深夜に走らせ(保守作業には影響はないのでしょうか?)、古い300系を活用するようです。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130318/biz13031816570008-n1.htm、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2013/03/19/193932.html、「週刊東洋経済 『鉄道』完全解明 2013」 東洋経済新報社)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 南海の新たな観光列車は食事もできる(2025.05.16)
- 石川県、「米原ルート」を主張して足を引っ張るだけか?(2025.05.14)
「JR貨物」カテゴリの記事
- 貨物列車で長さ150メートルの北海道新幹線用のレールを運ぶ(2025.04.29)
- EF81形300番台等、定期運用を終える(2025.03.18)
- 函館線を貨物専用にしても要員が約200人必要(2025.02.19)
- 2025年3月ダイヤ改正発表(7)(JR四国、JR貨物)(2024.12.18)
- 新金貨物線の旅客化はバスで対応?(2024.10.12)
Comments