JR江差線木古内-江差間、2014年5月にも廃止
JR北海道の江差線木古内-江差間の2011年の輸送密度はたったの41人。鉄道は当然として、バスでも厳しい数字です。もともと利用者が極めて少ない状態が続いていたものの、函館に近いため利用者がそれなりにいる五稜郭-木古内間も同じ江差線だったため、国鉄時代に廃止されずにそのまま生き残ってきました。
しかし、木古内-江差間の利用者は極めて少ないという事態には何の代わりもありません。年間約3億円の赤字です。そこでJR北海道は、江差線木古内-江差間を2014年度に廃止する方針を示し、江差町など地元3町も3月28日に同意しました。今年5月を目途に国に廃止を申請するため、当該区間の廃止は2014年5月となる見込みです。
廃止されることとなる木古内-江差間にはバスが運行されます。バスは江差駅から約8キロ先の江差高校まで運行し、鉄道時代と同じ1日6往復を運行します。JRは代替バス運行によって生じる地元自治体負担金を18年間分支援します。9億円を2014年度から3年間、3億円ずつ支払います。そのほか、小型バス3台の購入費や停留所標識の設置費用などをJRが負担し、定期券利用者にはバス定期券との差額をJRが負担します。
(追記)
JR北海道は4月26日、江差線木古内-江差間の廃止を国交省に届け出ました。廃止日は2014年5月12日、前日の11日まで運行する予定です。
(参考:函館新聞社ホームページ http://www.ehako.com/news/news2013a/5879_index_msg.shtml、朝日新聞ホームページ http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001303290002、毎日jp http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20130329ddr041020003000c.html、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/2013042601002140.htm)
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