タイに水戸岡氏デザイン観光列車?
JR九州は24日にタイ国鉄との間で、タイ国鉄への協力に関する覚書に調印します。タイ国鉄のプラハット・チョンサングゥアン総裁が来日し、JR博多駅で調印します。JR九州はすでに中国、韓国、オランダの鉄道事業者と覚書を交わしていますが、実務的な協力関係を目的とするものはこれが初めてのようです。
JR九州とタイ国鉄との間に協力関係を結ぶきっかけとなったのは、昨年4月のタイ・インラック首相の九州訪問。観光列車「あそぼーい!」や九州新幹線に試乗しました。同じく昨年8月には唐池JR九州社長がタイを訪問し、インラック首相と会談しました。そのときに、タイ側から、正確な運行ダイヤを守り、安全性も高いJR九州の鉄道システムを導入したいとの要請がありました。唐池社長は今年3月にもタイを訪問しています。
覚書に調印後、6~7月ごろに両者によるワーキンググループを設置します。JR九州は青柳専務(鉄道事業本部長)を、タイ国鉄も同クラスを責任者とします。この協力関係は、在来線の定時運行や安全技術など運行システムのタイへの提供を想定したものですが、タイ側はこのほかにも、JR九州が得意とする観光列車や、駅ビル事業のノウハウにも関心を示しているようです。タイでは、水戸岡氏の企画展を開催しているところです。タイにも、水戸岡氏デザインの観光列車が走るのかもしれません。
なお、JR九州は、タイ国鉄への協力をきっかけに、タイからの観光客誘致の強化とともに、外食産業への進出も検討しています。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/business/update/0516/SEB201305150055.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130516/fkk13051602080001-n1.htm)
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