JR西日本、豪華列車を新造か?
JR西日本を代表する豪華列車と言えば、やはり大阪と札幌を結ぶ、「トワイライトエクスプレス」。以前にも簡単に触れましたが、そのJR西日本が、新たに豪華列車をつくることを計画しています。
新たな豪華列車は、大阪を発着駅とし、瀬戸内や山陰などJR西日本エリア内にある世界遺産を中心に、数日かけて周遊する、クルージング型寝台列車。JR西日本がこういうタイプのクルージング型の寝台列車を運行するのは初めてです。
2017年度までに運行開始を目指すこの豪華列車は、既存の車両の改造ではなく、専用の車両を新造します。内装を豪華にし、沿線で採れた野菜、魚介類を使った高級料理も提供します。裕福なシニア層をターゲットに、料金は1人10万円以上を想定しています。車中泊のほか、ホテルや旅館での宿泊も検討しています。JR西日本がアンケートをして判明したことですが、主に団塊世代の人たちは、車窓の風景を眺めながら、旅そのものを楽しみたいそうです。鉄道が旅の目的そのものになるようです。JR西日本としては豪華列車の運行によって、LCCとの競争を回避できるとともに、鉄道ならではのゆったりとした旅を演出したいとしています。
「トワイライトエクスプレス」は1989年に登場し、日本海沿いに約1500キロを約22時間かけて走るスケールの大きさから、高額(2人用の豪華個室スイートなら、1人あたり約5万円します)でも乗車率7割を誇っています。しかし、北海道新幹線開業により、今後も北海道まで走ることができるかは不明確です。しかも、「トワイライトエクスプレス」はブルートレインを改造した車両のため、老朽化の問題もついてきます。最近は瀬戸内海沿いに走る列車も企画されていますが、それは北海道新幹線開業後を見据えた動きでしょう。新しい豪華列車ができるのは北海道新幹線開業より若干遅いのですが、その間は「トワイライトエクスプレス」でつなぐこともできます。
(追記)
JR西日本の真鍋社長は10月16日の記者会見で、2017年度までに運行開始を目指している豪華寝台列車は、大阪・京都からまず日本海側を通り、帰路は瀬戸内側をたどるルートになるようです。列車には地元の食材を味わうことのできる食堂を設ける計画です。
(参考:YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130504-OYO1T00215.htm、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO61174370W3A011C1LC0000/)
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