滋賀県、「米原ルート」に正式合意
滋賀県は、4月25日の関西広域連合委員会で、広域連合が提案していた「米原ルート」案に正式に合意しました。県内には琵琶湖西岸を通る「湖西ルート」案を希望していた大津市、高島市など、「米原ルート」に異議を唱えるところがありましたが、それを押し切ったかたちとなります。「湖西ルート」を希望していた大津市などには、湖西線の暴風、バリアフリー対策強化などをJR西日本に要望することで納得してもらいたいと県サイドは考えているようです。なお、市町や県議会からの意見に基づき、建設費負担と平行在来線の問題については関西全体で解決するように重ねて求めたとのことです。
しかし、北陸新幹線敦賀以西がどのようなルートになるにしろ、福井県知事の話のように、新大阪に直通するのが当然の条件です。同じフル規格新幹線なのに、米原で乗り換えを迫られるのなら、その時点で「米原ルート」は失格です。「リニアが開業するまでの辛抱」という言い訳は通用しません。米原に北陸新幹線が到達すると同時に新大阪まで乗り入れないといけないのです。「米原ルート」で決めるためには、新大阪に乗り入れる枠を確保するためにJR東海の承諾を取り付けておく必要がありますし、(今まで富山-新大阪間の全区間がJR西日本のエリアになっていたのに、米原経由になることにより収入のある程度の部分がJR東海に流出するため)採算が取れるかどうか懸念があるJR西日本の承諾を取り付けておく必要があるでしょう。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/area/shiga/news/20130426ddlk25020450000c.html、福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/super_expless/42063.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- JR北海道の2024年3月ダイヤ改正に関する続報(2)(2023.12.03)
「整備新幹線」カテゴリの記事
- 西九州新幹線は南回り?(2023.11.15)
- 北海道新幹線、バス会社が代替バスの運行は困難と回答(2023.10.29)
- 北海道新幹線の札幌延伸時期、延期へ(2023.10.08)
Comments
>新大阪に直通するのが当然の条件です。
米原開業後も、GCTを運行すれば、一応、大阪までの直通サービスは確保できます。しかも、新大阪でなく大阪駅まで。
米原開業後も当面は、GCTを湖西線経由で運転し、米原方面に走るのは名古屋方面行の「しらさぎ」だけということになるかもしれません。
リニア開業後に東海道新幹線に乗入れたとしても、遠回りになる米原ルートでは、肝心の時間短縮効果が少ない。
結局、GCTと大差ない、かつ、東海との調整もある。あんまりゴタゴタ言うのなら、もう敦賀以南は不要という話になるでしょう。
小浜ルートにしても、京都は協力しないでしょう。京都とっては、小浜経由で作られるのなら、作らない方がましだから。
JRにとっても、京都を通らないことは致命的で、投資効率が最も悪い理由です。
米原経由の否定要因を並べても、小浜経由の推進には繋がらない。それなら、敦賀以南はもう必要ないと言われるだけでしょう。
Posted by: かにうさぎ | 2013.05.08 10:17 PM
かにうさぎさん、おはようございます。
* 米原開業後も、GCTを運行すれば、
新幹線開業後もフリーゲージトレインを走らせ続けるのなら、新幹線をつくる意味はないでしょう。名古屋のために大阪府などが資金を出す必要はありません。愛知県や名古屋市が出せばいいのです。名古屋市は減税をやるぐらいお金があるのですから。
* 小浜ルートにしても、京都は協力しないでしょう。
以前( https://tabechan.cocolog-nifty.com/note/2013/03/post-f745.html )にも書きましたが、京都市はともかく、京都府としては悪い話ではありません。
Posted by: たべちゃん | 2013.05.09 05:03 AM