イギリスの高速鉄道は最高速度400キロ?
イギリスでも高速鉄道の計画が進んでいます。現在はロンドンからパリやブリュッセルへ向かう「ユーロスター」だけですが(2007年にイギリス国内部分が高速化)、本格的にイギリス国内を貫く高速鉄道ができるようです。
イギリスの高速鉄道計画(「HS(ハイスピード)2」)は総延長約530キロ。工事は2期に分け、第1期はロンドンと(イギリス第二の都市)バーミンガムを結ぶ約255キロの区間。2026年に完成する予定で、所要時間は1時間24分から49分に短縮されます。第2期は、バーミンガムから2つに分かれ、マンチェスターとリーズまで延伸されます。2033年までの完成を目指します。グラスゴー、エディンバラなどスコットランド方面は既存の在来線に乗り入れます。ロンドン-マンチェスター間は従来の2時間8分から1時間短縮されます。
ここで特筆すべきことは、最高速度。時速400キロとのことです。上海のリニアはともかく、レールの上を走る鉄道としては破格の速さです。日本でも(リニア以外で)最高速度360キロを目指す動きはありますが、これをはるかに上回ります。実現すればすごいことです。
イギリス政府は、ロンドンとマンチェスターなどを結ぶ高速鉄道計画に関する法案を議会に上程し、2017年に建設を始める予定です。建設費は約330億ポンド(約5.1兆円)、騒音や景観を損なう懸念からすでに反対運動が展開されているところもあり、一部区間は(線路が地上に出ないよう)トンネル化することになりました。このように、建設費はさらに増大するとみられています。
(参考:東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013051902000120.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「海外」カテゴリの記事
- オーストリアで寝台車を増備(2022.04.24)
- サウジアラビアの女子大構内に鉄道(2022.02.26)
- カナダでも指さし確認(2021.06.06)
- 「ユーロスター」がコロナで経営危機(2021.05.02)
Comments
日本とイギリスで騒音の環境基準がかなり違うのかもしれません。
日本国内のように厳しい騒音基準をクリアしながらスピードアップをする場合は、技術的なハードルが高くなります。
以前に渡英したことがありますが、在来線を高速運転している列車は騒音をまき散らしていました。
Posted by: OSA | 2013.06.25 11:27 PM
OSAさん、おはようございます。
* 日本国内のように厳しい騒音基準をクリアしながら
環境に配慮するのは当然とはいえ、日本では、その分だけスピードアップがしにくいです。
Posted by: たべちゃん | 2013.06.26 05:32 AM