2016年にもサハリン-大陸間鉄道橋着工か
ロシアの極東発展省は3日、2016年にもサハリンと大陸を結ぶ鉄道橋を建設したいとする意向を示しました。橋はサハリン北部のタタール海峡(間宮海峡、幅7.3キロ)に架け、サハリン州ヌイシュからハバロフスク地方セリヒノまでの580キロに鉄道を新設します。
セリヒノではバイカル・アムール鉄道(バム鉄道)と接続しますので、これが実現すれば、サハリンの南端のコルサコフから、ヨーロッパまでつながる壮大なルートが出来上がります。大陸からみれば、サハリンの不凍港に直接アクセスできるというメリットが出てきます。
この話、さらに発展させて宗谷海峡を通って北海道まで延伸させる構想もあるようです。軌間の違いはともかくとして(お金などの諸問題もともかくとして)、島国の日本からヨーロッパまで鉄道でつながるわけです。物流のコストが削減できます。ただ、日本政府は今のところ積極的な姿勢ではないようです。
(追記1)
軌間については、2017年までに3線式に改造する方法で対応するようです(すでに半分ほどは3線式になっています)。
(追記2)
サハリンの鉄道は狭軌からロシア規格の1520ミリに軌間を広げます。2020年完成予定で、完成後は日本からの車両はごく一部を除いて使われなくなります。
(参考:北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/471492.html、「鉄道ジャーナル」2013年6月号 鉄道ジャーナル社、朝日新聞 2016年8月15日朝刊 中部14版)
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