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広島市の検討委員会、駅ビル乗り入れ案を支持

 広島市は17日、JR広島駅南口広場の再整備について考える有識者の検討委員会を開きました。検討委員会は広島電鉄が構想している駅前大橋線の広島駅への乗り入れ方式について、高架で駅ビルに乗り入れる案を全員一致で支持しました。

 広島駅への乗り入れ方式は高架、地下、平面の3つがありました。しかし、平面だと駅前交差点を路面電車とバスが通過する際に渋滞を招く恐れがあることや、南口広場が狭いためにバス停などとの一体的な再整備が難しいことから除外され、高架と地下の2つから選ぶことにしました。広島市都市交通部によれば、高架、地下ともに技術的には問題ないということです。概算事業費は高架の場合135億円、地下の場合195億円です。これを基に委員が検討したところ、地下案より事業費が安く、橋上駅となる広島駅との乗り換えのしやすさから高架案を支持することとなりました(高架の場合は、駅ビルに直接乗り入れる案のほか、広場の上に停留所をつくるという案もありました。どちらも概算事業費は変わらないですが、広場の上に停留所をつくると、JRとの乗り換え時間は地下案同様、現行よりも長くなります)。地下案だと、現在の地下広場よりも深い場所に停留所をつくらないといけないので、移動時間も距離もかかるのです。駅前大橋から高架で南口広場に入り、改装した広島駅ビルの2階部分に停留所を設けます。比治山線もルートの変更を行います。駅前大橋線をそのまままっすぐ伸ばした格好になります。このため、猿猴橋町、的場町、段原一丁目の3停留所が廃止されます。広島市によれば、これら3停留所の利用者は1日あたり合計で3900人です。そのため、停留所が廃止される地域からは廃止に反対する声もあるようです。しかし、紙屋町や八丁堀地区との距離は現行より約200メートル縮まり、約4分の時間短縮になるようです。これまで東に大きく迂回していたのが、まっすぐ広島駅に入るからです。大きな短縮幅です。

 広島市は検討委員会の意見を基に現行ルートとメリット、デメリットを比較します。地元住民や広島電鉄以外の交通事業者、市議会との協議を経て、(遅くなりましたが)今年度中に駅前大橋線の乗り入れ方式を含めた南口広場の再整備基本方針をまとめます。
(参考:中国新聞ホームページ http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306180017.html、http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306180027.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20130617-OYT8T01480.htm、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO56309080X10C13A6LC0000/、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/area/hiroshima/articles/OSK201306170112.html)

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